クジラに出会える!国内・海外のダイビングスポット12選を紹介

更新日:2024.09.14.Sat   投稿日:2024.07.10.Wed

「人生で一度はクジラと一緒に泳いでみたい」という夢を抱いている方は多いのではないでしょうか。日本国内や東京から直行便で行ける海外には、クジラに出会えるダイビングスポットが複数存在します。

今回は、クジラと一緒に泳げる国内外のダイビングスポットや必要なスキル、費用相場などをご紹介します。

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国内でクジラに出会えるダイビングスポット・時期

ザトウクジラのブリーチング

国内でクジラに出会えるダイビングスポットや時期を都道府県別に詳しく解説します。

小笠原諸島(東京都)

小笠原諸島は、日本で最初にホエールウォッチングを始めた場所といわれています。クジラと泳ぐホエールスイムはできませんが、12月から4月下旬にかけて島の岸近くでザトウクジラが見られることが多いです。特に2月~4月のピーク時は、ダイビングの前後やダイビング中にザトウクジラに出会える可能性が高いです。

また、小笠原諸島は港から10分ほどでクジラに出会えるポイントに行けるため、初心者でも気軽に挑戦できるのも魅力のひとつです。

<アクセス>
小笠原諸島への交通手段は船のみです。東京の竹芝桟橋から出航している定期船「おがさわら丸」で約24時間かかります。もしくは、全国から不定期で出航するクルーズ船(「にっぽん丸」「ぱしふぃっくびぃなす」など)を利用する方法もあります。

沖永良部島・奄美大島・徳之島(鹿児島県)

鹿児島県の沖永良部島や奄美大島、徳之島などの奄美群島でも、ザトウクジラに出会える可能性があります。ザトウクジラは毎年1月〜3月に暖かい奄美群島に来て交尾・出産・子育てをするため、この時期にホエールウォッチングやホエールスイムツアーを開催しているお店が多いです。

奄美大島周辺は透明度も高く、ダイビング中はもちろんビーチからも海中のサンゴや小魚を観察できます。近年はザトウクジラの繁殖活動も確認されており、1月~3月頃に訪れるとザトウクジラの赤ちゃんに出会えるチャンスもあります。

<アクセス>
沖永良部島は鹿児島空港から飛行機で約1時間25分。
奄美大島へは羽田空港から 約2時間20分、大阪・福岡・鹿児島・沖縄からも直行便が出ています。
徳之島へは鹿児島から飛行機で約1時間、奄美大島から約30分です。

座間味島・久米島・沖縄本島(沖縄県)

冬になると、沖縄周辺にもザトウクジラがやってきて交尾や出産、子育てをします。そのため、座間味島や久米島、沖縄本島では1月~3月にザトウクジラのホエールウォッチングツアーが数多く開催されています。

なお、慶良間諸島ではホエールスイムが禁止されていますが、沖縄本島周辺や久米島ではツアーに参加することができます。

<アクセス>
座間味島は那覇の「泊港」から高速船(クイーンざまみ)で約50分。久米島は那覇から飛行機で約30分、羽田から飛行機で約2時間35分です。

海外でクジラに出会えるダイビングスポット・時期

ザトウクジラの尻尾

続いて、海外でクジラに出会えるダイビングスポットやおすすめの時期を紹介します。

トンガ

南太平洋のポリネシアに位置するトンガ王国は、ザトウクジラと泳げる海として有名です。
毎年6月から10月頃、繁殖や子育てのために寒い南極から暖かいトンガの周辺海域に移動してきます。

トンガは大小172の島々が集まっていますが、ホエールスイムやウォッチングツアーが行われるのはおもにトンガタプ島やエウア島、ババウ島です。

<アクセス>
日本からトンガまでの直行便はなく、ニュージーランドのオークランドやフィジーのナンディなどを経由する必要があります。合計所要時間は16~18時間です。

スリランカ

インドの南東に位置するスリランカでも、ホエールウォッチングやホエールスイムが可能です。クジラとの遭遇率が最も高いのが南西海岸のミリッサで、11月〜4月にかけてシロナガスクジラやマッコウクジラ、ザトウクジラなどに出会えます。

また、北西部のカルピティヤでは12月〜4月にマッコウクジラやミンククジラが見られるほか、イルカの群れに出会えることもあります。5月~9月頃は北東部のトリンコマリーでもシロナガスクジラに遭遇できる確率が高いです。

<アクセス>
日本からスリランカまでの所要時間は、東京発の直行便で約9.5時間です。

ハワイ

12月〜4月頃になると、アラスカからハワイ周辺に多くのクジラがやってきて繁殖や出産、子育てをします。ハワイ沖には1万頭以上のクジラが生息しているため遭遇率が高く、ホエールウォッチングやホエールスイムツアーも大人気です。

種類はザトウクジラが多いものの、シロナガスクジラやコククジラに出会えることもあります。特にマウイ島周辺には多くのザトウクジラが集まり、海沿いのホテルからクジラを観察できることもあります。

<アクセス>
日本からハワイまでの所要時間は、東京発の直行便で約8時間です。

メキシコ

メキシコのバハカリフォルニア半島周辺では、1~3月頃に約30mもの大きさのシロナガスクジラやコククジラ、ザトウクジラなどに出会えます。コルテス海周辺やエル・ビスカイノのクジラ保護区は世界自然遺産に登録されており、世界中からホエールウォッチングをする観光客が訪れます。

<アクセス>
成田空港からメキシコまでの直行便があり、所要時間は約13時間です。

タヒチ

南太平洋の楽園タヒチでは、7~10月頃にザトウクジラが多く集まります。一周30kmほどのルルツ島は観光客もあまり訪れない小さな島ですが、シュノーケリングでザトウクジラと一緒に泳げる島として注目されています。

ルルツ島周辺の海は透明度が高く、愛らしい子クジラに出会えたり大迫力の歌声を全身で感じたりと、大きな感動を味わえるスポットです。

<アクセス>
日本からタヒチまでの所要時間は、東京発の直行便で約11時間30分です。

クジラと一緒に夢のダイビング!ホエールスイムとは?

ザトウクジラと泳ぐホエールスイム

ホエールスイムとは、船の上で野生のクジラを探して海に入り、水中で観察するアクティビティです。追いかけたり水中に潜ったりせず、クジラを驚かさないように観察するのが基本です。

ここでは、ホエールスイムに必要なスキルや器材、ツアー概要などを紹介します。

必要なダイビングスキル

ホエールスイムでは、海に何度も飛び込んだり、波のある水面を泳いだりする必要があります。そのため、ホエールスイムに参加するには原則としてダイビングライセンス(Cカード)が必要です。ダイビングライセンスがない場合、フリーダイビングの資格やスキンダイビングスキルを求められることが多くなっています。

そのほか「多少波のある海面でも問題なくシュノーケリングができる」「すべてのシュノーケリング器材を保有している」など、参加するツアーによって参加条件が異なるため、事前に確認しておきましょう。

また、ツアー会社で器材の取り扱いや技術を習得するための事前講習が実施されていることもあります。ダイビングライセンスの有無にかかわらず、不安な場合は講習を受けておくと安心です。

必要な器材

ホエールスイムでは、マスク・シュノーケル・フィン・グローブ・ブーツ・ウエットスーツが必要です。移動するクジラに近づく際に水面を泳ぐことがあるため、ドライスーツよりもウエットスーツのほうが適しています。

また、クジラが見つかるまで真冬の船上で待機する場合もあるため、ボートコートやウィンドブレーカーなどの防寒対策も必要です。日焼けする可能性がある場合は、サングラスや日焼け止め、帽子なども持参しましょう。

ツアーの流れと日程

ホエールスイムツアーの一般的な日程は、以下のとおりです。

【1日のスケジュール例】
・6:30〜ホテル送迎もしくは港に集合
・7:30~港を出港・クジラ探索、クジラを見つけ次第スイム開始
・13:00~シャワー&着替え
・14:00~帰港 ホテル送迎もしくは現地解散

クジラを見つけたらすぐに水中に潜らずに船上で様子を伺い、クジラが逃げない状態になるまで待機します。トライできそうであればシュノーケルの準備をし、ガイドの合図で海に入ってクジラを観察するのが一連の流れです。

費用目安

ホエールスイムの費用目安は、半日ツアーで15,000円~17,000円、1日ツアーで25,000円〜30,000円です。一般的に、料金には乗船料やガイド料、保険料、送迎代などが含まれます。ウエットスーツやシュノーケル一式、水中カメラなどをレンタルする場合、別途料金がかかります。

クジラってどんな生き物?生態を知っておこう

ザトウクジラの生態を知ろう

クジラの生態は謎が多く、まだ解明されていないこともあります。ここでは、クジラに関する基礎知識を紹介します。

クジラは人間と同じ哺乳類!潮吹きで呼吸

クジラは人間と同じく哺乳類で、肺呼吸をしています。クジラの鼻は頭の上部についているため、体の大部分を水中に残したまま鼻だけを海面に出して空気を取り入れています。

有名な「潮吹き」はクジラの呼吸のことで、大きく息を吐き出すときに海水がふき飛ばされているのです。

季節によって異なる海域を回遊

クジラには回遊する習性があり、種類によっては地球半周に相当する2万キロメートル程を移動します。

クジラが回遊するのは、繁殖や子育てをするためです。例えばザトウクジラは、夏の間に寒い海でプランクトンや小魚などをたくさん食べて太ります。そして冬になると小笠原諸島やハワイなどの温かい亜熱帯の海へ移動し、交尾や出産、子育てをしています。

鳴き声は500km先まで届く

ザトウクジラの鳴き声は、東京~大阪間に相当する500km先まで届くことがわかっています。クジラに声帯はありませんが、ハクジラ類は鼻の奥にある弁を振動させて音を出し、ヒゲクジラ類は喉にある袋状の器官で音を発生させているといわれています。

メスよりも成熟したオスのほうが音を出す器官が発達しているため、クジラの歌はメスへの求愛行動だと考えられています。

クジラと泳ぐときの注意点

ザトウクジラと泳ぐ時の注意点

ここでは、ホエールスイムでクジラにストレスを与えないための注意点について解説します。

クジラを追いかけない

クジラが近くに来ても、決して追いかけないようにしましょう。クジラを追いかけると驚いて逃げてしまい、二度と近づいてきてくれません。特に子クジラを連れている母クジラは神経質になっている可能性があるため、近づかないようにしましょう。

クジラの尾びれに近づかない

クジラの尾びれは危険なため、後方から接近しないようにしましょう。クジラは人を襲うことはありませんが、尾びれが体に当たると大怪我をする可能性があります。

クジラを触らない

クジラに触れることは禁止されているため、近くまで向かってきても接触しないように回避する必要があります。クジラを誘導したり餌付けしたりするのもやめましょう。

まとめ

ホエールスイムは、地球で最大の生物であるクジラと水中で出会える貴重な体験です。「一緒に一度はクジラと泳ぎたい」「間近で見てみたい」という夢が叶えば、忘れられない思い出になることは間違いありません。

ただし、クジラと泳ぐホエールスイムに参加するには、ダイビングスクールで講習を受けてダイビングライセンス(Cカード)を取得する必要があります。

ダイビング未経験の方は、少人数制を導入しているダイビングスクールを選べば安心してライセンスを取得することができるでしょう。

マレアの講習は1チーム上限4名までの少人数制なので、納得いくまで学べます。補講が必要になった場合もプール講習の追加料金は一切かからないので、料金を気にせず通えるのも魅力のひとつです。

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