ダイビングライセンスの費用はいくら?内訳と相場を紹介【2023年最新】

更新日:2023.08.06.Sun   投稿日:2023.08.01.Tue

ダイビングは費用がかかるイメージがありますよね。実際にライセンスを取得するまでと、取得した後でも費用がかかります。ここでは、ライセンス取得するまでかかる費用の相場と、その内訳を解説します。ぜひ、参考にしてみてください。

ダイビングライセンス取得にかかる費用の相場

ダイビング料金の予算

ダイビングライセンスの価格は3万円〜10万円と振り幅が大きいです。その理由は、講習を実施する場所や、指導団体によって講習期間と必要な教材等が違うためです。

おすすめは、安すぎず高すぎない妥当な価格です。2023年時点では、日本国内での一般的な価格は5万〜8万円です。

安すぎる価格は3万円前後。インストラクターの人件費や店舗の家賃を考慮するとこの金額ではダイビングショップにとって赤字なので、別途追加料金や器材購入条件があることが多いです。キャンペーンなどの安い表記は魅力的ですが、実際に総額はいくらなのか?ということを念頭におきましょう。

対して高すぎる価格は10万円以上で、特別なコースである可能性が高いです。例えば、体力に自信のない方や海が怖い、水が怖いなどの不安が大きい方といった方のために、インストラクターとマンツーマンで受講できるプライベートコースがあり、多くのショップで10万円以上します。

Webサイトで総額がわかりにくい場合や支払いに不安な時は必ず問い合わせをして、きちんと説明してくれるダイビングショップを選んでください。

ただ、コース代に含まれていない料金を説明されても、一般的にどうなのかがわからない場合があります。例えば、ログブック代、施設使用料、資格申請料と言われても、ちょっと混乱してしまいますよね。

ここからは、ライセンス取得費用の内訳を紹介します。あなたが今調べているダイビングショップの価格に何が含まれているのか、いないのか、ぜひ参考にされてください。

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ライセンス取得までの費用の内訳

ダイビングライセンス取得にかかる費用は場所や団体によって違うことが分かりましたね。費用の内訳をみると色々なところで費用がかかっていることがわかります。以下の8つのカテゴリーでどのくらい費用がかかる確認しておきましょう。

費用のポイント

※あくまで参考価格ですので、詳細は最寄りの各ダイビングショップにてご確認ください。なお、今回はダイバー数が世界シェアNo1の指導団体PADIを参考としております。

1.講習料金

事前学習で使用するマニュアルやDVDなどの教材代、ダイビングの記録を残すためのログブック代、Cカードを発行するための資格申請料、集合場所から実習地までの送迎代などが含まれています。

2.海洋実習費

実習費は講習料金に含まれていることが多いです。海で講習を行うためには、インストラクターの人件費はもちろん、シリンダー(空気が入った空気ボンべ)といった潜水用器材の手配や、駐車場代、漁業協力金など、細かな支払いがあり、海洋実習費としてひとまとめにされています。

3.施設使用料

使用する施設が決まっているショップの場合、講習料金や実習費に含まれていることが多いです。店舗や設備を持っていないインストラクターの場合、プール講習や海洋実習を行う際に使用するシャワー室や休憩スペースが有料な場合があります。

4.教材費

使用する教材が決まっている場合は講習料金に含まれていることが多いです。指導団体によってテキストの量は様々です。近年は学科講習を対面ではなく、eラーニングというオンラインでいつでも学べるシステムへの移行が進んでいます。従来の教本マニュアルに比べるとeラーニングは割高で、別途料金であることが多いです。

5.ライセンス申請料

コース終了時に必要なものですが、講習料金に含まれていることがあります。ライセンス修了を証明するCカードを発行するために必要な費用です。万が一不合格だった場合は申請ができないため、別途費用にしているショップが多いです。

6.器材レンタル代

沖縄などの離島以外では講習代金に含まれていないことが多いです。フルレンタル(スキューバダイビングに必要な道具を一式全部借りる)で、1日約¥7,000〜10,000です。

7.宿泊代

日帰りを選択することができたり、延泊をする方もいたりするため、講習代金に含まれていないことが多いです。沖縄などの離島では、ダイビング講習と宿泊がセットになったパッケージツアーがあります。

8.食事代

食事の場所や内容は実習地によって変わるため、講習代金に含まれていないことが多いです。宿泊がセットになった旅行パッケージの場合、ホテルでの朝食やお弁当が含まれている場合もあります。

ライセンス取得以外でかかる費用

ライセンスを取得すると欲しくなるのが自分のダイビング器材、いわゆるマイ器材です。

どんな趣味でも自分用のウエアや各装備品が欲しくなりますが、ダイビングの器材は陸とは違う水中環境を考慮して作られているため、初心者ではなくても未知の世界です。また、水面で遊ぶレジャースポーツとも違う性能が必要です。

例えば、スノーケリング用のマスクはダイビングでの使用はおすすめしません。サーフィン用のウェットスーツもダイビングでの使用はおすすめしません。

どちらも見た目は同じですが、常時水圧がかかる環境下を考えて耐久性や保護機能が作られている「スキューバダイビング用」の器材を選んでください。

マスク?フィン? 何から購入すればいいの?

軽器材(マスク、スノーケル、フィン、ブーツ)

セットで3万円〜6万円

オンラインショップなどで1万円以下のものがありますが、海外製のレンズが曇りやすいマスクや、初心者が使うと水中で泳ぎ辛くてすぐ疲れてしまうフィンもあります。

マスクは試着して顔にぴったり合うものを、フィンは試着して足やブーツにぴったり合うものを選びましょう。また、フィンはスキルが上達すると買い替えたり、潜る環境によって使い分けたりします。今の自分の水中スキルや、今後どこで潜ることが多いかによって選択しましょう。

ドライスーツとキャップ

ウェットスーツ・ドライスーツ

ウェットスーツは生地の厚さと、既製品かオーダー品かで金額が異なります

・生地の厚さ
3mm 水温28℃以上 沖縄の真夏
5mm 水温23〜27℃ 本州、四国、九州の夏・秋
7mm(6.5mm) 水温22℃以下 沖縄の真冬、本州〜九州の春・秋

・既製品のウェットスーツ(既にでき上がっているもの)
2万円〜6万円
サイズ展開 メンズS~2XL レディースXS~XL など

・オーダーのウェットスーツ
7万円〜15万円
注文してから2週間前後で完成します。
既製品を試着して、ちょっとだけ苦しい、一部だけゆるい・短いなどがあればオーダーがおすすめ。全身ぴったりフィットしていないと、水中で体温が奪われて楽しめる時間が短くなります。

・ドライスーツ
15万円〜30万円
注文してから3週間前後で完成します。
伊豆や和歌山など本州の海でダイビングをする方は、ドライスーツを持っておいた方がいいでしょう。伊豆では7月〜9月がウェットスーツシーズンで、10月〜6月の9ヶ月間は水温が低いのでドライスーツが快適です。

TUSAのダイブコンピューター

ダイブコンピューター

4万〜20万円

見た目は腕時計ですが、ダイビングの際にあなたがいる水深や、経過時間、浮上速度などを計測し、水中で安全に過ごすためのタイムリミットを計算して表示してくれるのがスキューバダイビング用のコンピューターです。

これを水中で持っていないということは、スピードメーターやガソリンメーターのない車に乗って運転しているようなもので、大変危険です。もちろん、持っているだけではなく表示やルールを守ることが大切です。

プラスチック製、金属製、機能性などで金額の幅が大きいです。日本国内で主流なのはソーラー充電式タイプや、USB充電でフィットネス・アウトドアと併用できるスマートウォッチタイプで価格は5万〜13万です。

ショルダーバックルのBCD

重器材(BCD、レギュレーター、オクトパス、ゲージ)

セットで15万円〜50万円

金額によって性能が変わり、深い水深での空気の吸いやすさや、ジャケットの扱いやすさが違います。水中でのあなたの安全に一番大きく影響する器材といえます。また、部品やパーツの消耗に差があり、良いものはメンテナンス代が安くなり、金額が安いものは劣化が早く、修理代が高くついたり、買い替えの時期が早かったりするケースもあります。

どの器材もスキューバダイビングを楽しむために必要不可欠で、水中での安全面に直結します。少々大変なように感じますが、各器材は講習の際にしっかりと説明があり、操作も慣れますので安心してください。

これらは必ずしも一気に購入する必要はありません。インストラクターから説明を受け、自分用に持っていたいと判断した器材から検討されてください。

再三ですが、見た目は同じでもダイビングでは使用できないものがたくさんあります。せっかくネットで購入した海外ブランドの可愛い器材が、ダイビング用ではなくスノーケリング用だった、とか、サーフィンで使っていた動きやすいウェットスーツをダイビングで使ったら水圧ですぐに生地がダメになった、ということは多々あります。

どの器材も購入される前に、ダイビングショップのスタッフやその道のプロに相談されることをおすすめします。

後悔しないための事前チェックリスト

ダイビングスクールを検索

ダイビングライセンスを取得するにあたって、ショップ選びの時に後悔しないためのチェックリストです。目星を付けているところが自分に合っているかを確認しましょう。

□スクールの場所で選ぶ
 ・継続して通いやすい場所か
 ・自宅や職場から近いか

□口コミ、評判で選ぶ
 ・SNSやGoogleマップの口コミを見て、自分に合っているかを確認
 ・ダイビングをしている知り合いを通じて評判を確認

□スクールの金額で選ぶ
 ・一般的な価格とかけ離れていないか
 ・含まれない料金が明記されているか
 ・総額がわかりやすいか

まとめ

沖縄本島北部でダイビング

海洋実習を開催する場所やCカードを発行する指導団体によって、ダイビングライセンス取得までにかかる費用は変わります。費用の総額は、講習料金、海洋実習費、施設使用料、教材費、ライセンス申請料、器材レンタル代、宿泊代、食事代の8つのポイントをダイビングショップに確認しましょう。

ライセンスを取得する上で、他のレジャースポーツ同様に自分の道具が欲しくなることがあります。どの道具が必要か?予算内で買えるか?思っていたよりも費用がかかってしまい、ダイビングを続けることが難しくなる可能性があるので、必ず購入前にダイビングショップやインストラクターに相談してみましょう。

そして、実際に講習を受けるスクールを決める時は、近隣やアクセスの良い場所で事前にいくつか候補をだして、総額や口コミの内容を比較することがおすすめです。

素晴らしい海の世界をスキューバダイビングで楽しむために、自分に自信がつくまで長くお付き合いのできる親切なダイビングショップに出会えることが大切です。全国主要都市でダイビング講習用のプール施設を備えているダイビングスクールマレアなら、費用の総額を事前に確認して、安心して講習をスタートすることができます。

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