ダイビングの始め方を徹底解説!疑問や不安を解消しよう

更新日:2023.08.07.Mon   投稿日:2023.07.31.Mon

様々な器材を背負って、海の中を自由に泳ぎ回れるスキューバダイビング。ロイヤルブルーの海に、色とりどりのサンゴや魚達の住む世界への旅を、一度はやってみたいと思っている方も多いのではないでしょうか?また、沖縄や海外の美しい海で、実際に体験したことがある方も多いと思います。

ダイビングをやってみたいけど、「どこでできるの?」「どのくらい費用がかかるの?」など疑問も多いのではないでしょうか。知らないことが多く、中には手が出しにくいと思っている方も多いレジャースポーツの一つですよね。

この記事では、スキューバダイビングを始める前に知りたい情報を解説します。ぜひ、参考にしてダイビングに挑戦してみましょう!

毎月10名様限定!ダイビングライセンス取得割引キャンペーン

ダイビングとは?

まずは、ダイビングとはどんなレジャースポーツなのかを解説したいと思います。シュノーケリングとどう違うのか?資格やライセンスが必要なのか?費用はどのくらいかかるのか?ダイビングの全体像を知って、少しずつ身近に感じてください。

ダイビングとシュノーケリング

ダイビングとシュノーケリングの違い

ダイビングとシュノーケリングの一番の違いは、「海中に潜るか潜らないか」です。シュノーケリングは、マスク(水中眼鏡)を付け、シュノーケル(棒状の息ができる筒)を水面に出して息を吸いながら海の中を眺めて遊びます。つまり、うつ伏せで水面に浮いた状態で足元に広がる海の世界を覗くレジャーです。

一方でスキューバダイビングは、専用の器材と空気が入ったタンク(シリンダー)を背負って完全に海の中まで潜ります。シュノーケリングでも素潜りすることは可能ですが、長く息を止めていられる方でも平均1分半~2分が限界です。その点、ダイビングでは水中で呼吸をしながら、長時間海の中を散策することができます。

ライセンスについて

ダイビングは、基本的に「ライセンスを取得してからが本番」とよく言われています。ダイビングライセンスを持っていなくてもスキューバダイビングを体験することはできますが、ライセンスを持っているか持っていないかは、海の中を楽しむうえで大きな違いがあるのも事実です。このライセンスは「Cカード」と呼ばれていて、決められた講習の内容を修了したことを証明するカードです。
※Cカード= Certification Cardの略

入門である最初のライセンスを取得すると、ライセンスの無い「体験ダイビング」よりも、行動範囲や潜れる深さが変わります。また、自分の身を守る術も学びますので、より安全にダイビングを楽しむことができるようになるでしょう。

かかる費用

体験ダイビングや講習でそれぞれかかる費用の相場は、下記の表の通りです。器材レンタル代も込みのお値段です。相場として参考にしてください。

種類

潜水回数 金額

体験ダイビング

1回〜2回

15,000円〜21,000円

オープンウォーターダイバー講習 4回

54,000円〜80,000円

アドバンスドオープンウォーター講習

5回

45,000円〜80,000円

ライセンスの種類

次に、ダイビングのライセンスの種類について説明します。初級入門のライセンスから、プロのインストラクターになるまで、複数のライセンスがあります。団体によって名称や内容が異なりますが、ここでは世界一のシェアを誇る「PADI(パディ)」のライセンスをご紹介します。

PADIオープンウォーターダイバーのCカード

オープン・ウォーター・ダイバー(OWD)

ライセンスを所持していない方が、最初に取るのがこちらです。取得には平均3日間かかり、事前に自宅で教材を進めます。講習の最後には選択式の試験がありますが、カリキュラム通りに講習を受けていれば解ける難易度なのでご安心ください。

このライセンスを取得すると最大水深18mまで潜ることができ、基本的なトラブル対処のスキルが身につきます。コースの内容は、①自宅学習、②学科講習、③プール講習(限定水域)、④海洋講習です。基礎知識を身に着け、足が付く場所で練習をして、最後に海へ出て海中世界を体験していただく内容になっています。このライセンスを取得したら、体験ダイビングではいけないエリアや深度まで潜ることが可能ですので、ぐんと世界が広がります。

アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー(AOW)

次のステップとして多くの方が取得するのが、こちらのライセンスです。取得には2日間の海洋実習が必要で、合格すると最大水深30mまで潜ることが可能になります。学習要素はあまりなく、ダイビングを海で楽しみながら遊びの延長で取得していくライセンスです。

講習内容は、必須科目と選択科目があります。選択科目では、水中写真や深場へ行くディープダイビング、夜の海を潜るナイトダイビングを選択することも可能です。(実施している選択科目の内容は、各ダイビングショップによって異なります)

より、深く広い海でダイビングをするためには、アドバンスド・オープン・ウォーターまでは取得することをおすすめします。オープン・ウォーター・ダイバーライセンスの取得時に、そのまま一気にアドバンスド・オープン・ウォーターまで5日間かけて取得する方もいるくらい、メジャーなライセンスのランクです。

レスキュー・ダイバー(RED)

より、ステップアップして安全なダイビングを楽しみたい方は、こちらのライセンスの取得をおすすめします。日本では、ガイドやインストラクターと一緒に潜るのがスタンダードとは言え、自身の安全管理やチームの安全管理が不要ではありません。ひとり一人の技術の向上や知識、経験の積み重ねは、様々な場所や環境でダイビングを楽しむ上で重要だと言えるでしょう。

レスキュー・ダイバーコースでは、要救助者を発見した場合の対処方法や立ち回りの仕方、AEDの使用方法や救助方法など様々な目線と方法を幅広く学びます。いざという時の対処方法を学ぶことは、多くの事故を引き起こさないよう事前に対応策を知っていることに繋がります。

レスキュー・ダイバーコースでは、「トラブル時の対処方法を学び、そのトラブルを起こさないように未然に防ぐ術」を学ぶのです。講習期間は2日~3日で、人を助ける術を学ぶとは言え難易度は高くありません。

ダイブマスター(DM)

ダイブマスターはプロダイバーとしての最初のライセンスです。こちらを取得すると、ファンダイビングのガイドができるようになったり、インストラクターが実施する講習のアシスタントとして仕事にしたりすることができるようになります。

これまでの各レベルのライセンス講習のおさらいから始まり、他のダイバーたちの見本となるためのデモンストレーション方法なども学びます。また、アシスタントとして講習に付き添うための練習や、どこに気を付けてチームをガイドするかなど、幅広くプロとしての技術や知識を学びます。

講習期間は人それぞれですが、平均して1-2か月。一気に受講することができれば1週間強~10日ほどで終わりますが、これまでのライセンスよりも難易度も完成度も求められますので、かかる期間はバラバラです。また、実際の体験ダイビングやオープン・ウォーター・ダイバーの講習に付き添いますので、受講しているダイビングショップの予約状況によっても修了までの合計期間が変わってくるでしょう。

プロダイバーライセンスではありますが、ダイビングを仕事にする方ばかりではなく、自身の技術や知識の向上のために取得する方も多いライセンスです。

アシスタント・インストラクター(AI)

PADIのインストラクター・コースには、「アシスタント・インストラクター」と、「オープン・ウォーター・スクーバ・インストラクター」の2つのプログラムがあります。

まず、このアシスタント・インストラクター・コースを修了すると、他のライセンス講習の学科講習や、中性浮力のスペシャルティを学ぶコースの担当をすることが可能です。アシスタント・インストラクターになることで、教える技術(インストラクション技術)を身に着けることができ、本格的にインストラクターとしてダイビングを仕事にしたい方が取得するライセンスレベルになってきます。コースの内容は、学科とプール、海洋実習の3段階で、期間は最短4日~受講するショップや受講生のスケジュールによって異なります。

オープン・ウォーター・スクーバ・インストラクター(OWSI)

アシスタント・インストラクター・コースに加えて、もう一つのライセンスでもあり、最後に紹介するライセンスがこのオープン・ウォーター・スクーバ・インストラクターです。

このコースを修了すると、世間一般的な「ダイビングインストラクター」になります。このコースだけは、PADIの日本支部が開催する試験を受けに行く必要があり、評価者もPADIから派遣されて来ます。スキューバダイビングを仕事にしたい方だけではなく、趣味としてのダイビングを究極まで極めたい方にもおすすめのステップですが、難易度や費用はかなり上がります。

その分、自身のスキルもダイビングライフの充実も図ることができるでしょう。

※PADIではインストラクター試験をIE(Instructor Examination)と呼びます。

スペシャルティ・コース(SP)

PADIのカリキュラムで人気のあるスペシャルティ・コースもご紹介します。このライセンスはステップアップのランクとは異なり、特別な講習を受講して練習することで、知識やスキルを深堀していくものです。

例えば、より安全なダイビングをするためのエンリッチドエア、沈没船に潜るレック・ダイビング、中性浮力を極めるピークパフォーマンスボイヤンシー、環境問題に取り組むPADI AWARE、水中写真の撮り方を学ぶ水中フォトグラファーコースなど、様々なコースが存在します。数多くのスペシャルティ・コースの中から、ぜひ興味がある分野について知識を深めてみてはいかがでしょうか。

日本国内ではさまざまなスペシャルティコースを教えることができるインストラクターが少なく、開催可能なダイブセンターは多くありません。もし、通っているダイビングスクールに自分の興味があるコースを見つけたら、迷わず受講してみましょう。離島や海外で中上級者向けのダイビングスポットに挑戦するときに、知識やスキルがきっと役に立つでしょう。

ダイビングライセンスの費用はいくら?内訳と相場を紹介【2023年最新】

体験ダイビングから挑戦

浅い海で体験ダイビング

ここまでダイビングライセンスの説明をしてきましたが、まずはやはり一度体験をしてみたいと言う方も多いのではないでしょうか。ライセンス取得の前に試してみることができるのが、ライセンスの不要な「体験ダイビング」です。器材も全てレンタルできるところがほとんどですので、手ぶらで行って海の中を体験することが可能です。家族や友達同士、お一人旅行でも楽しんでみてください。

体験内容は実際のダイビングと同じで、器材を背負ってインストラクターと一緒に海の中へ潜ります。ライセンス所持者と違うのは、深度と時間。体験ダイビングでは、平均5-6mほど(最大12m)までの深度までしか行きません。時間も20分~長くても30分ほどで終了です。場所は様々ですが、神奈川、伊豆、和歌山などの本州のダイビングエリアや離島・リゾート地の海(奄美群島や沖縄など)が人気です。また、都市部(東京、横浜、名古屋、大阪、福岡)で、プール施設で体験をすることも可能です。

費用は平均数千円~15,000円ほどで可能で、行き先や潜る回数によって異なります。持ち物は、夏場であれば水着やタオル、冬場であればドライスーツの中に着る動きやすい恰好とタオルです。10歳以上であればどなたでも参加することができ、所要時間は平均2時間~半日ほどです(各ショップや参加するツアーによって異なる)

都市部のプールで手軽に始めるダイビング!毎月10名様限定のダイビングライセンス取得割引キャンペーン

こんな人にダイビングをおすすめ

ウミガメとダイビング

スキューバダイビングがとても身近なアクティビティである人は、あまり多くないかもしれません。それでも、これからダイビングを始めてみたいと思っている方やリゾート地での体験ダイビング経験などをきっかけに、これから趣味にしたいと思っている方もいるでしょう。ダイビングは、泳ぐことができなくてもできるアクティビティなので人は選びません。特におすすめしたいのが、水族館や生き物が好きな方、探検や冒険が好きな方、水泳や水に触れることが好きな方です。

ダイビングをすることは、まさに水族館の水槽の中に入って泳ぐような感覚。図鑑やテレビではなく、生き物たちの実際の姿を直接この目で見ることができます。どんなところで暮らしているのか、どのようにして隠れているのか、群れで生活しているのか、単体で泳いでいるのか。また、海の中では擬態する生き物や寄生する生き物もたくさんいます。その様子を、海の中にお邪魔することで観察することができるのは、ダイビングならではの醍醐味です。

更に、水中は無重力の空間。足も付かない水の中で、前後左右360度自由に浮遊できる空間はすべての力を抜いてリラックスすることでしょう。息継ぎも不要なダイビングでは、普段泳ぐことができない方でも水の中に入っていける素晴らしい環境なのです。これらに当てはまる方は、ぜひチャレンジしてみてください。

ダイビングを始める前に確認しておくこと

ダイビング前の健康診断

ダイビングをするにあたって、事前に確認して欲しいことがあります。ダイビングライセンス(Cカード)取得のためには、健康面の条件をクリアしていることが求められます。具体的には、耳鼻咽喉科系・循環器系・呼吸器系の問題、心臓疾患・風邪や過労状態、てんかん、ぜんそく、アルコールや薬物の影響などに該当するものがある場合は、ダイビングをすることが認められません。当然、ライセンス取得もできなくなります。他にも、持病があるか、閉所恐怖症かなど事前にご自身の状況を把握して、必要なら病院で確認をしておきましょう。

よくある質問

最後に、スキューバダイビングを始める前に多くの方から質問をいただく内容をご紹介します。

泳げなくても大丈夫?

大丈夫です。器材なしで泳げないダイバーは、たくさんいます。泳げない方の大半が、息継ぎが上手くできないのですがダイビングに息継ぎは必要ありません。よって、いわゆるカナヅチの方でもダイビングで海の世界を楽しむことは可能ですので、安心してください。ただし、万が一のことを考えると泳げるに越したことはありませんので、この機会に水泳を習ってみても良いかも?指導団体によっては器材なしで水面に浮く立ち泳ぎの習得が必要な場合もあります。

何分くらい潜るの?

海に頭まで浸かった状態からスタートして、陸に上がって来るまで平均して40分~50分くらいです。体験ダイビングだともっと短くなりますし、深い場所やエアの消費が速いダイビング(流れのある場所で泳ぎ続けるドリフトダイビングなど)では、20分ほどで終了となる場合もあります。深く潜れば潜るほどエアは速く減っていきますし、身体に負担もかかるのでダイビング時間は短くなりますが、その分ダイビングの内容が濃くなるとも言えます。また、エアが十分残っていても水温やチームの他のメンバーとの状況で、潜水時間は異なります。

船酔いするけど大丈夫?

大丈夫です。船酔いをするダイバーは多く、その多くが酔い止めを飲んでからボートに乗船しています。ビーチダイビングでも、流れがあったり揺れがあったりするような日は、酔い止めを服用してから潜っているダイバーもいます。それでも、できるだけ薬は飲みたくないと言う方は、前日にしっかりと睡眠をとって体調を万全にしたり、座ってお腹を刺激しないよう立って乗船したりと対策をとりましょう。

何歳から(何歳まで)できる?

PADIでは、10歳からライセンスを取得することが可能です。10〜11歳はジュニア・ダイバー・ライセンス(深度12mまで)、12〜14歳はジュニア・オープン・ウォーター・ダイバー・ライセンス(深度18mまで)で、ジュニア・オープン・ウォーター・ダイバーを持っていれば、15歳になった段階で一般的なダイビングライセンスに切り替わります。

煙草を吸っていたらだめ?

禁止ではないです。喫煙しているダイバーはたくさんいます。しかし、エアの持ちが悪くなったり、息切れや耳抜きがしにくいなどの影響が出てしまったりする場合があります。もし、そのような症状が出てしまったり、心配だったりする方は、ダイビングをする前後は普段よりタバコを控えるとよいでしょう。

まとめ

白い砂地でダイビング

スキューバダイビングの不安や疑問は解消できたでしょうか?ライセンスの種類もたくさんありますし、楽しみの幅が広いアクティビティがダイビングです。いきなりライセンスを取得するのはハードルが高いと思われる方向けには、体験ダイビングも用意されています。「これまで少し興味があった」「人生で一度はやってみたいと思っていた」このように思っている方は、ぜひ勇気を出してチャレンジしてみてください。泳げなくても、器材を持っていなくても、お友達やご家族、お子様と一緒に美しい海の世界を覗きに行きましょう。きっと、素晴らしい光景が待っています。

都市部の自社プールがあるので何度でも練習できる!毎月10名様限定のダイビングライセンス取得割引キャンペーン