ダイビングの注意点は?症状やロストに注意してダイビングを楽しもう

更新日:2023.04.10.Mon   投稿日:2021.06.28.Mon

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ダイビングの注意点|体の症状

ダイビングの注意点|体の症状

ダイビングで注意しなければならないことの一つとして、体に起こりうる症状を確認するということが挙げられます。減圧症窒素酔い肺の過膨張障害スクイズといったものがあります。これらの症状について詳しくみていきましょう。

減圧症

潜水中の症状の一つに、減圧症というものがあります。体の中には気体もありますが、環境圧が低下するとその気体が気化してしまい、血管を詰まらせ組織を圧迫してしまう症状です。減圧症になると、頭痛、喉の痛み、関節痛、胸の痛みなどを感じ、症状が重くなると、後遺症を招くこともあります。減圧症になる原因はさまざまですが、深く潜ることや、潜水時間が長すぎること、浮上速度が早すぎること、安全停止の時間と深度を守らないこと、休息時間が短すぎることなどがあります。

ダイビング後の飛行機の搭乗について

減圧症のリスクが高まるため、ダイビング後は、すぐに飛行機に乗れません。減圧症は環境圧が低下することによって引き起こされると述べましたが、高いところへ行けば気圧は下がりますから、潜水をした日にそこまで環境圧が変わると体に負担がかかることがわかります。飛行機だけでなく、高地へ行くことも危険です。ダイビングをした日は、それが1回だけのダイビングでも飛行機に乗るまで12時間以上経ってからが望ましいと言われています。2本以上の反復ダイビングを行った日には、18時間以上経ってから飛行機に乗るようにしましょう。

窒素酔い

ダイビング中に気を付けなければならない症状に、深い水深で圧力の高い窒素を吸うことによって起こる窒素酔いというものもあります。症状としては、判断力が低下したり、注意力が散漫になったり、方向感覚を失ったり酔っ払いのような症状が現れ、窒素酔いが元で頭痛などの症状をはじめ、笑い上戸になる方、泣き上戸になる方などもいます。中には気持ち悪くなり吐いてしまうことも。個人の体質にもよるので、他人にとって大丈夫な深度でも、自分にとってはキツイと思ったら無理をしないようにしましょう。個人差はありますが、水深が深くなるほどこのような症状が起きやすくなります。

肺の過膨張障害

肺の過膨張障害は、ダイビングをする上で最も気をつけるべき症状です。これも環境圧が関わってくるもので、呼吸(息)を止めたまま浮上することで起きる症状だと言われています。深いところで息を思い切り吸うと肺は膨らみますが、しかしそこは水圧があるので肺は周りから押されている状態です。このまま浮上したらどうなるでしょうか。水圧が下がり、肺は膨張してしまいます。最悪の場合、肺が破裂してしまいます。呼吸を止めることによって引き起こされるため、ダイビング中は呼吸を止めていけません。肺が過膨張しないためには、空気に逃げ場を作ってあげることが大切です。そのためには呼吸をして空気を吸うことも吐くこともできるようにしておかなければいけないのです。
何か、難しいように思うかもしれませんが、対処はとても簡単!ダイビング中は常に呼吸を続けるだけで肺の過膨張を防ぐことができますので、ご安心を!

スクイズ

スクイズとは、水圧に押されて起きる圧迫障害で、水圧が空気を圧縮することにより起こる現象です。耳や歯、鼻に、症状が出ることが多いのが特徴です。耳については学校のプールでも水中で不快な思いをしたことがある人は多いのではないでしょうか。耳に症状が出た場合は、耳抜きをして収まることがほとんどです。歯で空気を圧縮されることを感じる症状なんてあるのだろうかと思うかもしれませんが、虫歯などの治療によって歯に空洞がある場合、かなり痛みを発生させます。鼻にも空洞があるのでスクイズになることがありますが、この症状はサイナススクイズと呼ばれます。

初心者はまず耳抜きをマスターしよう

スクイズになった時の対処法として有効なのは耳抜きです。初心者はまず耳抜きをマスターしましょう。コツは、鼻をつまんでから鼻からゆっくり息を吐くことです。ダイビング中はマスクの上から鼻をつまみます。周りの音が少し大きく聞こえたら成功した合図です。耳抜きは潜水前にもできるので練習してみましょう。耳抜きをマスターしてからダイビングに行けば、急にスクイズが発生しても冷静に対処できます。耳抜きをマスターするまで人よりも時間がかかる場合もありますが、何度もあきらめずに取り組むことが大切です。

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ダイビングの注意点|ロスト

ダイビングの注意点|ロスト

健康被害以外にも、ダイビングに夢中になりすぎてインストラクターや他のダイバーを見失う「ロスト」に気をつけましょう。ダイビングは一人で行うととても危険なため、常に誰かの存在を意識することが大切です。

仲間を見失わないために

仲間を見失わないようにするためには、定期的に周りを確認することを心がけましょう。理解していても、ダイビングをするとつい夢中になってしまうことがあります。習慣になるくらい周りをチェックするよう注意しましょう。また、常にバディと一緒に行動するようにしましょう。

見失った場合はどうする?

万が一、一緒にダイビングをしている仲間を見失った場合は、周りを丁寧に見渡し、人影がないか確かめ、誰もいないと判断した場合はゆっくりと速度に注意しながら水面に浮上します。ダイビングを行う前に初心者は特にインストラクターからの注意点やルールの説明をしっかり確認しましょう。水中だとなかなかいつものように冷静になれないことがあるので、まずは浮上してしっかりとすべきことを思い出すよう心がけてください。

もちろんライセンス講習中でも習うことなので、ご安心ください。

トラブルを避けるために必要なこと

トラブルを避けるために必要なこと

ダイビングをするにあたって大切なことは、トラブルを避けることです。特に自分がダイビングを行う時には常にリスクが潜んでいることを理解し、対策を講じましょう。これが徹底できれば立派なダイバーになれます。

睡眠不足を避ける

ダイビングは一度やってみると楽しくて趣味にする人もいますが、慣れても絶対に避けたいのが睡眠不足です。人間にとって一番の休息になると言われているのが睡眠ですから、疲れた状態でダイビングをするのは非常に危険です。自分では大丈夫と思っていても、突然スクイズになったり、途中で体調が悪くなったり、いざという時に動けなかったりということが起こるかもしれません。しっかりと体調を整えた上でダイビングに臨みましょう。

飲酒しない

ダイビングをする際に酔っぱらっているのは論外です。頭はさえていたとしても、アルコールが体に残っていると良い影響はないでしょう。自分では大丈夫だと思っていても、それは過信であって体は一生懸命危険信号を出しているかもしれません。ダイビングをする当日はもちろん、その前の夜にも飲みすぎないよう注意しましょう。

ダイビング前の食事は適量を心がける

ダイビングをする前の食事は適量を心がけましょう。空腹も満腹も良くありません。潜水をすると胃が縮み、満腹だと気持ち悪くなることがあります。
しかし、空腹だと体力が持たないというデメリットもあります。水中という日常にない感覚を味わうためにはそれなりの体力が必要ですから、元気に動け、かつ満腹ではないコンディションを作り上げておくことが大切です。食後すぐのダイビングも避けた方が無難でしょう。

無理は禁物

ダイビングはあまり体を酷使しないものだというイメージがあるかもしれませんが、だとしても水中に入るわけですから常にリスクはあります。人間は空気がなければいきていけない動物なので、水の中にいる時はたとえ酸素ボンベがあっても気は抜けません。まずは体調を最優先し、万全の体調でないときはダイビングを中止しましょう。万全の体調でこそ、ダイビングは楽しめます。

「これくらいなら大丈夫」というちょっとした油断が水中での事故につながることもあるので注意が必要です。

呼吸はゆっくりを心がける

特にダイビング初心者の場合は、水中に入ると緊張するため呼吸が早くなってしまうことがあります。しかし、理想の呼吸はゆっくりとすることです。これは意識的に心がけなければ最初は難しいかもしれないので、徐々に水中に慣れていくことから始めましょう。
覚えることや注意すべきことがたくさんあって混乱しそうになったら、とにかく呼吸をゆっくりすることを最優先してみてください。
水に体をあずけて安全だとわかればさらにリラックスできるでしょう。

インストラクターの近くを泳ぐ

トラブルを避けるためには、インストラクターの近くを泳ぐことも大切です。大変心強い助っ人ですから、自分で対処ができなくなるようなことが起こっても助けてくれます。
インストラクターと同じ水深、コースを泳ぐようにすれば、万が一のことが起こっても大丈夫です。
ダイビング歴が浅い場合は、インストラクターを頼るようにしましょう。近くに人がいなくならないよう、ダイビングに夢中になりすぎたり、とっさに動かないようにしたりしましょう。

トラブルを防止して楽しくダイビングに参加しよう

楽しくダイビングに参加するためには、トラブルを防止することが大切です。睡眠をしっかりとることや、お酒は控えめにすること、食事は適量にしておくことなどは自分でも対処できることです。これらはダイビングの専門知識がなくても事前にやっておけることなので、最低限やるべきことはやっておきましょう。あとは、ダイビングのルールをきちんと守れば水中の世界を存分に楽しめます。当日になって体調が芳しくない時には、無理せず今日はやめておくと伝える勇気を持っておくことも大切ですよ。

これまで紹介した注意点やトラブルに気をつけて、非日常の水中世界を楽しみましょう。
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