ダイビングショップの選び方をわかりやすく解説
更新日:2023.04.10.Mon   投稿日:2021.07.10.Sat目次
ダイビングショップ選びの重要性
自宅や職場から通いやすい立地のダイビングショップが、ベテランのお客様ばかりで講習をあまり開催していなかったり、Google MAPやSNSでは評判が良いのに、行ってみたら若いスタッフと若いお客さんばかりで賑やかすぎる雰囲気が自分には合わなかったりとショップ選びで失敗する方は少なくありません。
また、ダイビングライセンスを取ろう!と思って調べてみたものの、ダイビングショップ?ダイビングスクール?ダイビングサービス?など、色々な形態があって困惑する方も多いでしょう。
最も有名な団体のPADIでは、「4つのE」を提供することを求めています。
4つのEとは、
Education(教育)・・・講習やダイビングツアーで知識や技術を提供する
Equipment(器材)・・・自分に合った器材や潜る場所に必要な器材を提供する
Experience(経験)・・・潜れる範囲を増やすための経験と楽しさを提供する
Environment(環境)・・・海を守るための考え方や行動機会を提供する
の4つのことで、ダイビングショップではこれらの条件をクリアするために様々なサービスを用意しています。
しかし、ダイビングショップはオーナーの考え方やインストラクターによって個性があり、講習に力を入れているのか、道具の品揃えや販売・メンテナンスに力を入れているのか、日帰りや1泊2日の近場ツアーまたは沖縄や周辺離島への遠征ツアーに力を入れているのかが分かれます。
ここでは、ダイビングショップにどのような種類があるのかを詳しくご紹介します。
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ダイビングショップでできること
ダイビングショップでは、開催されているダイビングツアーやイベントの申し込み、ライセンス取得のための講習を受講できます。ショップという名前のとおり、器材の購入も可能です。
ここからは、ダイビングショップでできることを1つずつ紹介します。
ライセンスを取得するための講習開講
ダイビングは、安全に楽しむことが最も大切です。そのため、事前に講習を受けてダイバーに必要な知識や技術を身につける必要があります。
そこで役立つのがダイビングショップです。ダイビングショップではインストラクターによる講習が行われており、安全に楽しむための知識と技術を身につけられます。
ツアーやイベントの開催
実際に海に潜ってダイビングを楽しむために、ライセンスを取得する方がほとんどでしょう。しかし、個人ではどこのダイビングスポットが自分のレベルに適しているのか分からず困ってしまいます。そんな悩みを気軽に相談できるのがダイビングショップです。
多くのダイビングショップでは、ダイビングツアーやイベントを開催しているため、店員やインストラクターに相談しながら、自分のレベルに合ったツアーを紹介してもらえます。ダイビングショップを活用すれば、初心者の方でも安心して最初の一歩を踏み出せます。
器材の販売
ダイビングショップでは器材の販売も行われています。器材はレンタルできる場合もありますが、自分専用のものが欲しいと思う方もいるでしょう。自分の器材を手に入れたら、さらに本格的に取り組みたいと思うのではないでしょうか。
器材選びでは、自分に合っているかどうかが重要です。器材にあまり詳しくない場合、自分一人で選ぶのは難しいかもしれません。
そのため、ダイビングショップのインストラクターに相談しながら選ぶことをおすすめします。
器材のメンテナンス
長年器材を愛用していると、劣化する部分が出てくるでしょう。ダイビングの器材は、買い替えせずにメンテナンスするのが前提です。したがって、自分専用の器材を手に入れたら、今後のメンテナンスのことも頭に入れておく必要があります。
器材を販売しているダイビングショップは、メンテナンスまで行っているところが多く、気軽に相談に乗ってくれます。購入したところで依頼すれば料金が安くなる可能性もあるため、積極的に利用しましょう。
ダイビングショップでできないこと
ダイビングに関するあらゆることを取り揃えるダイビングショップですが、できないこともあります。
たとえば、ダイビングライセンスを取得するための講習は受けられますが、ライセンスの発行はできません。手続きの代行は可能ですが、発行自体は指導団体によって行われます。
やむを得ずダイビングができなくなった場合などに、器材を売却したいと思う方がいるかもしれません。ショップに相談したいと考える場合もあるでしょう。
しかし、ショップによっては器材の売却代行を行っていないため、事前に確認する必要があります。
ダイビングショップとダイビングスクールは違う?
ダイビング関連の施設として、「ダイビングスクール」というお店を目にしたことがある方もいるでしょう。ダイビングショップとは違うのでしょうか。
実際には、ダイビングショップとスクールに明確な違いはなく、できることもほとんど同じです。どちらも、講習を受けたり器材を購入したりできる施設です。
ただし、ショップの場合は器材の販売に特化したお店もあるため、講習を受けたい場合は事前に確認しましょう。
海の近くにあるダイビングサービス
ダイビングショップとスクールの他に、ダイビングサービスという施設もあります。ダイビングサービスは主に海の近くにあり、ダイビングに使用するボートやタンク、施設などを提供しています。運営しているのは企業や漁協です。
ほとんどのダイビングサービスでは、ガイドスタッフによる海の中の案内サービスを提供しています。しかし、器材の販売を行っているダイビングサービスは非常に少ない現状です。
ダイビングショップの種類
ダイビングショップは、立地によって2つの種類に分けられます。1つ目がリゾート地にあるリゾート型ショップで、2つ目が都市部にある都市型ショップです。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、違いを理解してから選ぶことをおすすめします。
リゾート地にあるリゾート型(現地型)ショップ
現地型とも呼ばれるリゾート型は、リゾート地などのダイビングスポットの近くにあるダイビングショップです。合宿のようなイメージで、旅行先で講習を受けるというパターンになることがほとんどでしょう。
なお、体調不良等によって全ての講習を受けられなかった場合、滞在中に修了できない可能性があります。自宅近くのショップなどで続きを受講できるケースもありますが、あまりにも間があくと最初から受講しなおすことになります。
リゾート型のメリット
リゾート型ショップを選ぶメリットは、主に以下の3つです。
・旅行感覚で楽しめる
講習がリゾート地で行われるため、講習に参加すること自体が旅行のような感覚になります。友人と一緒に参加すれば、一緒に楽しみながら学べるでしょう。
余裕のあるスケジュールを組めば、観光を楽しむこともできます。
・費用を抑えられる可能性がある
都市型ショップと比べると、リゾート型ショップは費用が安い傾向にあります。都市部よりもショップのテナント料が安い、スタッフの宿泊費などがかからないといった理由が考えられるでしょう。
ただし、現地までの交通費や宿泊費がかかるため、トータルの費用について意識することをおすすめします。
・潜る海を知り尽くしたインストラクターがいる
リゾート型ショップに在籍しているインストラクターは、頻繁にその場所の海に潜っています。海況を知り尽くしているため、楽しめるスポットをたくさん教えてくれるでしょう。
リゾート型のデメリット
リゾート型ショップには、以下のようなデメリットもあります。
・スケジュールがタイトになる
リゾート型ショップでは、滞在中に全ての学科と実習を終えなければいけません。そのため、あまり日程に余裕がない場合、スケジュールがとてもタイトになる可能性があります。自由時間がなければ観光を楽しむ余裕もないため、日程は慎重に決めましょう。
・インストラクターと疎遠になる可能性がある
講習を受ける中で、ライセンス取得後も一緒に潜りたいと思えるインストラクターと出会えるかもしれません。しかし、そのインストラクターはリゾート型ショップに在籍しているため、一緒に潜ろうとすると毎回そのお店に訪れる必要があります。
遠い場所にある場合、なかなか通えなくて疎遠になってしまうことが考えられるでしょう。
都市部にある都市型ショップ
都市型ショップとは、名前のとおり都市部にあるショップのことです。一般的には東京や名古屋、大阪、福岡といった大都市にあります。
自宅や会社、学校の近くにショップがあれば、日常生活の中で気軽に講習を受けられます。
ただし、ダイビングスポットがショップから遠い場合もあり、実際に潜るには車などで移動する必要があるでしょう。
都市型ショップのメリット
都市型ショップの主なメリットは、以下の3つです。
・好きなタイミングで通える
都市型ショップの場合、短期間で全ての講習を受ける必要がありません。休日や仕事終わりなどの時間を利用して、無理なく通えます。
焦る必要もないため、マイペースにじっくりと知識や技術を身につけられるでしょう。
・インストラクターに相談しやすい
ショップに通っていると、インストラクターに相談したいと思うことが出てくる可能性もあります。講習内容や器材などについて、直接相談したいと思う方は多いでしょう。
都市型ショップに通っていれば、休日や仕事帰りなどのタイミングで立ち寄ることができます。
・他の利用者と交流できる
多くの都市型ショップでは、利用者同士の交流会が開催されています。また、講習で一緒のグループになった人と何度も顔を合わせていれば自然と仲良くなれるでしょう。
一人で通っている方でも、ダイビング仲間を見つけやすいという魅力があります。
都市型ショップのデメリット
都市型ショップには以下のようなデメリットもあります。
・比較的費用が高い
都市型ショップでは実習にプールを利用しますし、海洋実習に行く際にはインストラクターの交通費などがかかります。それゆえ、リゾート型ショップよりも費用が高くなることが一般的です。
ただし、旅行代がいらないことを考えるとそこまで気にする必要はないでしょう。
・器材販売に力を入れているショップがある
都市型ショップの中には、器材販売を積極的に行っているショップもあります。とらえ方によっては、「しつこく営業された」と感じる方もいるでしょう。
ただし、もちろん全てのショップが器材を押し売りしてくるわけではありません。「専用の器材を購入したほうが便利ですよ」という意図で、純粋におすすめしているショップもあるでしょう。
フリーインストラクターという選択肢もある
ライセンスを取得する際には、ショップやスクールを利用する方がほとんどでしょう。しかし、フリーインストラクターから受講するという選択肢もあります。
資格を持ったインストラクターの場合、必ずしもショップやスクールに勤めている必要はありません。副業で、フリーとして活動している方もいらっしゃいます。
たとえば、知り合いにインストラクター資格を持っている人がいれば、その人から教えてもらえます。
フリーインストラクターに依頼するメリットは、最も費用を抑えられる可能性があることです。交渉次第では安く教えてもらえるでしょう。知り合いであれば気軽に何でも質問できます。
ただし、資格を持っているからといって講習の経験が豊富とは限らないため、しっかりと見極めることが大切です。
ダイビングショップで取得できるライセンスの種類
ダイビングを楽しむためには、まず「Cカード」を取得する必要があります。Cカードとは「認定証」という意味で、ダイビングに必要な知識や技術を身につけたことを証明するものです。
そんなCカードは「指導団体」と呼ばれる民間の団体が発行しており、団体によって種類が違います。世界中で通用するものもあれば、特定の国でしか使えないものもあるため注意が必要です。
PADI(パディ)
世界中の60%以上のダイバーが利用している、世界最大の指導団体です。日本でも最も普及しています。
本部はアメリカに置かれており、180ヶ国に13万人以上のインストラクターやガイドがいます。世界基準の指導要綱のため、安心してダイビングを楽しめるでしょう。
そんなPADIの特徴は、講習プログラムが全世界で共通していることです。学科は日本で、実習は海外で受けるといったことができます。
また、講習内容は厳しくチェックされており、指導基準に従っていないインストラクターは資格停止となる可能性があります。利用者にとっては、とても信頼性が高いといえるでしょう。
NAUI(ナウイ)
世界初のダイビングコースのプログラムを作ったとされる指導団体です。2020年には60周年を迎えており、長い歴史をもつ団体です。PADIと同じく知名度が高いといえるでしょう。
本部はアメリカに置かれており、加盟ショップはおよそ100ヶ国以上。インストラクターは約5万人以上在籍しています。
一般的なコースは4種類に分かれており、初心者から上級者まで参加できます。かつてはハードなトレーニングを行っているというイメージをもつ人もいましたが、現在はそうでもありません。
CMAS(クマス/シーマス)
CMASは民間企業ではなく、国際機関であるNGOです。「世界水中連盟」という意味があり、およそ160ヶ国が加盟しています。
本部はフランスに置かれており、ダイビングだけでなく水中科学や水中設備などの活動も行っています。
なお、CカードはCMASに加盟している指導団体によって発行されており、CMASが直接発行しているわけではありません。
インストラクターの裁量によって講習内容が決まりやすいという特徴があります。
SSI(エスエスアイ)
アメリカにある指導団体で、もともとPADIに在籍していた人が設立しました。110ヶ国以上が加盟しており、2,400以上の加盟店が存在します。
SSIの特徴は、認定基準や指導の質が非常に高いことです。「ダイビングにおいて経験が大切だ」という考えに基づいているため、ライセンスの発行にも経験が求められます。
よって、アドバンスのコースでもダイビング経験は24回以上必要で、取得までに時間がかかります。
グレードが高いライセンスを取得したい方には向いているでしょう。
BSAC(ビーエスエーシー)
イギリスで設立された指導団体で、長い歴史や伝統を持っています。ダイビング業界のパイオニアともいえるでしょう。
水中カメラでの撮影を世界で初めて行った人や、ダイビング器材(AQUA LUNG)の創立者などが名誉会員として名を連ねています。また、歴代の総裁はイギリス王室関係者が務めていることでも有名です。
さらに、環境保全に力を入れていることでも注目を集めています。日本でも珊瑚礁の保全活動や海辺のゴミ拾いといった活動を行っているため、環境保全に興味がある方にぴったりです。
世界シェアナンバーワンPADIのライセンスの種類
世界中には数多くのダイビング指導機関が存在します。中でも人気を集めているのはPADIだといえます。世界シェアナンバーワンなので、興味を持っている方もいるでしょう。
ここからは、PADIのライセンスの種類についてご説明します。
オープンウォーター・ダイバー
初心者向けのライセンスです。トラブル回避や海況判断の方法、潜水計画など、安全に行うための知識を身につけます。
最初に、約3時間の学科講習を2回受講します。忙しくてショップに通う時間がない場合は、自宅で学習できるeラーニングコースのあるショップを選ぶのがおすすめです。
次に、約4時間のプール講習を2回受講します。2回では不十分だと感じる場合は、追加講習が受けられるところを選びましょう。
そして合計4回の海洋講習を受けたら、めでたく修了です。
このコースを修了するとCカードが発行されて、自己責任のもとでバディと共にダイビングを楽しめるようになります。
ダイビングを趣味にしたい場合は、まず初めにオープンウォーター・ダイバーの取得を目指しましょう。さらに上級者向けのコースに進むことも可能です。
アドヴァンスド・オープンウォーター・ダイバー
高度なダイビングスキルを身につけ、より深くまで潜れるようになるライセンスです。オープンウォーター・ダイバーでは最大水深18mの制限ありますが、アドヴァンスドを取得すれば最大水深30mまで潜れるようになります。潜れるダイビングスポットも増えるので、国内のリゾート地や海外でも、心置きなくダイビングを楽しめるでしょう。
水中写真についての講習があるため、海の中の美しい景色を写真に残したい方にもおすすめです。
まずは約3時間の学科講習を1回受けます。内容は、中性浮力やディープダイビング、ナイトダイビングなどです。
その後、1日目にはナイトダイビングなどを経験し、3ダイブを修了すればアドベンチャー・ダイバー資格がもらえます。
2日目にはディープダイビングや水中写真の練習を行い、2ダイブを修了すればライセンスを取得できます。
レスキュー・ダイバー
トラブルを未然に防ぐ能力を身につけ、事故が発生した時の救命方法まで学ぶ中級者向けのライセンスです。
適切な判断と対応方法を理解することで、自分やバディの安全を守れるようになるでしょう。
まずは約5時間の学科講習を1日受けます。内容は緊急事態のための心理や緊急事態への対応などで、最後にはテストが実施されます。
次に、2日間の海洋実習に参加しましょう。1日目の内容は、セルフレスキューや行方不明ダイバー、事故へのファーストエイドなど多岐にわたります。
2日目は、シナリオを基にレスキュー役を演じて、実際にシミュレーションを行います。
これらを全て修了すれば、レスキュー・ダイバーとして認定。さらに上の、マスター・スクーバ・ダイバーを目指せます。
マスター・スクーバ・ダイバー
アマチュアとしては最高峰のライセンスで、国内だけでなく世界中でダイビングができます。趣味として本格的に取り組みたい方は、積極的に取得を目指しましょう。
ツアーに特別料金で参加できる、上級者向けツアーに参加できるといった特典もあります。
なお、専用のコースを受講するのではなく、経験を積んで申請すれば称号が与えられます。5種類以上のスペシャルティ資格の取得や50回以上のダイブ経験などが求められるため、事前に確認しましょう。
スペシャルティ・ダイバー
さまざまな知識や経験を積むためのコースです。特定の分野について深く学ぶことで、楽しみ方の幅を広げられます。
たとえば、中性浮力の技術を高めるコースやドライスーツの使い方を学ぶコース、器材の仕組みやメンテナンス方法を学べるコースなどがあります。
珊瑚礁の保護や環境問題についてのレクチャーを受けることも可能です。
海中での楽しみ方を増やすコースとしては、魚の見分け方を学ぶ、水中写真を極める、水中フリスビーを体験するといったものがあります。好きな海中生物がいる方には、ウミウシやカニ、サメなどの知識を学ぶコースがおすすめです。
海に広がる未知の世界を体感したいと考えている方もいるでしょう。スペシャルティ・ダイバーの中には、沈没船の探検ができるコースや水深40mまで潜れるコースもあります。
流氷ダイビングなどもあるため、好奇心旺盛な方にぴったりです。
ショップによってはオリジナルのコースを用意しているところもあるため、気になる方は一度調べてみましょう。
ダイブマスター
インストラクターに近いレベルのスキルを身につけられるライセンスです。海況の判断だけでなく、リーダーシップ能力も身につきます。
取得にはいくつかの条件があるため、あらかじめショップに問い合わせましょう。
まずは約3時間の学科講習を3日受けます。最後には2種類のテストがあり、75%以上の正解率が必要なので、一生懸命自習する必要があります。
次は、生徒ダイバーお手本となるスキルを練習するプール実習です。
さらに多数の現場実習を修了すれば、ダイブマスターに認定されます。
インストラクター開発
インストラクターとして活躍するためのライセンスです。趣味ではなく仕事にしたい、楽しさを多くの人に伝えたいといった思いを持っている方は、挑戦してみましょう。
これまでに身につけた知識やスキルだけでなく、インストラクターとして必要な知識や技術についての講習を受けます。
エマージェンシー・ファースト・レスポンス
突発的な病気や怪我に対応する方法を学ぶコースです。ダイビング中だけでなく、日常生活でも役立つでしょう。
具体的には、心肺蘇生法やAEDの使い方などを学びます。
ダイビングショップを選ぶ時のチェックポイント
ダイビングショップを選ぶ時には、さまざまな観点から自分に合うかどうかを見極める必要があります。ここからは、チェックすべきポイントを7つ解説します。
ホームページの充実度
ダイビングショップを探す時に、まずインターネットで検索する方がほとんどでしょう。ホームページは最初に目にするものなので、判断基準として重要なポイントの一つです。
いくつかのショップのページを見比べると、見やすいものと見にくいものがあることに気がつくのではないでしょうか。あまりにも作りが古かったり、情報が少なかったりすると不安になります。
もちろんホームページだけで判断できるわけではありませんが、利用者のことを考えているショップはホームページも工夫しているはずです。そのため、知りたい情報が探しやすく、写真なども豊富に使用しているショップを選ぶことをおすすめします。
SNSやブログの更新頻度
ダイビングショップの様子がリアルタイムで分かるSNSやブログも、重要な判断基準です。ショップの内装やインストラクターの様子が投稿されていれば、安心できるでしょう。
ツアーやイベントの写真が投稿されていれば、ライセンスを取得した後の楽しいダイビングライフを想像できます。
利用者が多くて積極的にツアーを開催しているショップは、SNSやブログの更新頻度も高くなりがちなので、更新頻度にも注目しましょう。
自分が取得したい団体のライセンスに対応しているか
せっかくショップに通うのであれば、自分が取得したい指導団体のライセンスに対応しているところを選びましょう。講習の内容が大きく違わなくても、それなりに知名度がある指導団体のCカードを取得するのがおすすめです。
エリアによっては、マイナーすぎる団体のCカードだとダイビングができないこともあるため、注意が必要です。
どこの指導団体が最適か分からない場合は、PADIをおすすめします。世界中で通用するため、海外でのダイビングも楽しめます。
ライセンスを取るまでの総額
ショップを選ぶ時に、指導料をチェックする方は多いでしょう。しかし、ライセンスを取るために必要な費用は、指導料だけではありません。
たとえば教材費や施設使用料、実習のための交通費や宿泊費もかかる可能性があります。
ホームページに記載されている料金には何が含まれているのか、追加でかかる費用はあるのか等を確認することが大切です。分からない場合は、電話などで問い合わせましょう。
器材を販売しているか
器材も販売しているショップを選べば、インストラクターと相談しながら購入できて安心です。適切なアドバイスにより自分にぴったりな器材が手に入ります。
一方で、器材の購入についてあまり考えていない場合は、購入義務があるかどうかをチェックしましょう。中には、器材の購入を前提として低価格な講習を行っているショップもあります。トラブルに繋がりかねないため、必ず確認することをおすすめします。
ステップアップできるかどうか
初心者の方の場合、まずはオープンウォーター・ダイバーコースを受講して、Cカードを取得したいと考えるでしょう。しかし、Cカードの取得がゴールではありません。実際に潜って、海中散歩や海中生物の観察などダイビングを楽しむのが目的です。
経験を積んで慣れてきたら、より高いレベルのコースを受講したいと思う可能性があります。できれば初めから、一つのスクールでステップアップできるかどうかをチェックするのがおすすめです。
特に、ダイビングを仕事にしたいと考えている方は、インストラクターコース開催の有無を確認しましょう。
ツアーやイベントの有無
Cカード取得後に、どれくらいのツアー・イベントに参加できるのかも大切なポイントです。ツアーやイベントの開催数があまりにも少なければ、ライセンスを取得した意味がなくなってしまいます。
開催数が多くても、開催される日程によっては都合が合わなくて参加できません。
したがって、事前にツアー予定表などを取り寄せることもおすすめします。また、SNSやブログをチェックして、年間に開催されているツアーの数を確認しましょう。
悪質なダイビングショップに注意
数多くのダイビングショップの中には、悪質なショップもあります。たとえば、道ばたでアンケートに答えさせてショップへの申し込みを勧誘する、不当に高額な違約金を請求するといったケースが考えられます。
また、ダイビングショップで多いのは器材の購入関連のトラブルです。「器材を購入しないならダイビングに向いていません」と言って受講をやめさせる、「支払えない」と言っている利用者に対してしつこく購入を勧めるといったケースです。
極端に料金が安い場合は特に、上記のような手口に注意しましょう。
体験ダイビングへの参加がおすすめ
ホームページやSNSに載っている情報で判断できない場合は、一度体験ダイビングに参加してみてはいかがでしょうか。
初心者の方にとっては参加することで、楽しさを知るきっかけにもなるでしょう。
ショップやインストラクターの雰囲気が分かる
体験ダイビングでは、実際にインストラクターからのレクチャーを受けます。ホームページの写真からは分からなかったインストラクターの人柄や雰囲気が分かるでしょう。
さらに、ショップの中を見学するチャンスにもなります。
相性が良いと感じればそのまま講習を申し込めますし、残念ながら合わなかった場合は、もう一度考え直すことができます。
他の利用者の様子が分かる
体験ダイビングでショップを訪れると、他の利用者もいるでしょう。プール実習の様子を、少し見られるかもしれません。
インストラクターと会話している様子や、楽しんでいる様子などが分かれば、ショップへの安心感が増します。
自分に合うダイビングショップを選びましょう
ダイビングショップは主に、ライセンス取得のための講習やツアーの開催、器材の購入を行っています。ダイビングに関することを何でも相談できる場所だといえるでしょう。
ダイバーになりたいのであれば、自分に合うショップを見つけることが大切です。講習の内容や料金はもちろん、全体的な雰囲気やツアーの数、SNSの写真などを見て判断することをおすすめします。