屋久島ダイビングツアーで世界自然遺産の島を潜ろう!
更新日:2024.02.16.Fri   投稿日:2024.02.14.Wed世界自然遺産として国内では圧倒的な認知度の屋久島。観光の主役である山をイメージされる方が多いと思いますが、美しい自然の景観は水中にも広がっています。そんな屋久島の魅力溢れる水中世界を堪能できる、屋久島ダイビング旅行について紹介します。
【福岡・東京からアクセス良好!鹿児島県の離島ダイビング】
※この記事は2023年3月17日に公開されたものを随時更新しています
屋久島の基本情報
1993年に日本で初めての世界自然遺産に登録され一躍有名になった屋久島は、鹿児島県の離島です。本土最南端の佐多岬から南方沖、約60km先の海上に位置します。
島の9割が広葉樹林で覆われており、推定樹齢7000年の縄文杉をはじめ、モスフォレスト(苔の森)や、もののけ姫のモデルとなったといわれる白谷雲水峡など、あげるとキリがない数々の絶景に、世界遺産に登録された由縁を体感できます。
また、「猿2万、鹿2万、人2万」と称されるほど野生動物が身近であり、自然と島民の共存がうかがい知れます。
もちろん、美しい自然は陸だけではなく海中にも続き、森同様に多種多様な生物が溢れる豊かで美しい海が広がっています。心奪われる透明度、カラフルな亜熱帯・熱帯の魚、産卵に訪れるウミガメ、外洋には大型の回遊魚が迎えてくれます。
屋久島は気候が特徴的で「月の35日が雨」といわれるほど降雨量が多い島です。旅行日程の天気予報が晴れ続きでも、念のためレインウェアやウィンドブレーカーなどの雨風避けになる服を準備することをおすすめします。
屋久島のダイビングポイント
屋久島は、通年でマダラトビエイ・ロウニンアジ・イソマグロ・ピグミーシーホース・ハナヒゲウツボを筆頭に、あげるとキリがないほどの魚種を見ることができます。
まずは一般的に好まれる、ボートダイビングのポイントをご紹介します。
北部の一湊エリアでボートダイビング
屋久島のボートポイントは港から近い場所が多く、出港して15分もかからない場所がほとんどです。船酔いが心配な方も安心してダイビングを楽しめます。
生物観察におすすめの場所は「タンク下」と「お宮前」という、北部の一湊(いっそう)エリアにあるダイビングポイントです。
驚くのは温帯と亜熱帯が入り混じった多種多様な魚と、それらを楽しめる水深の幅広さ。タンク下でのウミガメ遭遇率は99%と言っても過言ではないでしょう。平均水深が浅いため初心者のダイバーも潜りやすく、ワイドな群れもマクロな生物も生息しているため、水中カメラを楽しむダイバーを一年中飽きさせません。
次に紹介する人気のポイントが、同じ一湊エリアにある「ゼロ戦」です。
船ではなく飛行機を浅い水深で堪能できるレックダイビングポイントは、南西諸島ではここだけではないでしょうか。
ゼロ戦には、長年住み着いているアザハタをメインにキンメモドキやテンジクダイなど様々な魚達が群れています。第二次世界大戦で使用された飛行機が、戦後の海の中では魚の住み処になっている光景はとても感慨深いです。
ゼロ戦の周りは真っ白な砂地がどこまでも広がっており、天気が良い時は何もない白砂の上で仰向けになって太陽光を浴びながら水中浮力を楽しむのもおすすめです。
南部の栗生でビーチダイビング
屋久島は一昔前までビーチダイビングが主流なだけあって、ボートダイビングさながらの光景を見ることができます。
特に、深場に生息しているイメージのあるピグミーシーホースが平均水深が浅めのビーチダイビングで見ることができるのは感動的です。また、季節ごとに登場する多様な回遊魚や浅瀬に広がる美しいサンゴ礁を水族館のようにのんびりゆったり堪能できるのも、このビーチダイビングの魅力です。
特におすすめのスポットは南部の「栗生」というポイント。
ビーチダイビングだったよね!?とダイビング中に確認したくなるような水路やトンネルなどの地形が楽しめ、なんといっても通年で透明度が良く、一面に広がる眩しいほどの白砂の景色に心奪われます。
屋久島のダイビングサービスとホテル
魚類が日本最多ではないかといわれる屋久島でダイビングを楽しむためのお勧めダイビングショップが、屋久島北部の宮之浦というエリアにあるエバーブルー屋久島です。
ファンダイビングや体験ダイビングはもちろん、シュノーケリングや有名スポットのトレッキングツアー等、屋久島を満喫するためのプランがたくさん用意されています。また、充実した施設もあるのでダイビング前後に快適な時間を過ごすことができます。
屋久島の宿泊先としておすすめの場所は、有名なダイビングポイントが集中している北部エリアです。
特におすすめなのが、リニューアルできれいになった「THE HOTEL YAKUSHIMA」。ダイビング旅行は日中のほとんどの時間を海にいるので、宿泊先によっては世界自然遺産の屋久島に来たのにそれを味わうことができないまま終わってしまう場合もあります。
この「THE HOTEL YAKUSHIMA」は小高い丘にあり、世界自然遺産の山々とそれに続く海を一望できるホテルです。部屋から見える緑の山と青い海が織りなすコントラストは、ダイビング後の疲れた身体を癒してくれるでしょう。また、フェリー乗り場やスーパー、レストラン、お土産店が徒歩圏内にあり大変好立地です。
屋久島へのアクセス
屋久島へのアクセス方法は2通りです。
直接飛行機で屋久島空港へ行く空の便か、鹿児島港からフェリーや高速船で屋久島の各港へ行く海の便です。
まず空の便ですが、屋久島への直行便があるのは伊丹(大阪)・福岡・鹿児島空港の3空港のみです。現在伊丹空港と福岡空港は1日1便と少なく、鹿児島空港は1日4便ですがプロペラ機で74席しかないため、どの空港を使用されるにしても早めの予約をおすすめします。
次に海の便ですが、フェリーと高速船があります。
フェリーは所要時間が約4時間、高速船は所要時間が約1時間半〜3時間です。この高速船の時間帯の振り幅は、指宿や種子島を経由する便があるためです。なお、フェリーは1日1便、高速船は1日6便です。
屋久島のシーズナリティ
通年の気温は11.9℃〜27.5℃と本州に比べ温暖差が少なく過ごしやすい気候です。
(2020年〜2022年の最低・最高気温の平均/気象庁参照)
海水温は、通年で17℃〜29℃と、真冬以外はウェットスーツで潜れる水中環境です。
ダイビングは一般的に7月〜10月頃がベストシーズンです。理由は、黒潮の恵みにより透明度が上がる時期だからです。ただ、ダイバーに人気のウミガメやコブシメの産卵時期は4月〜7月なので、屋久島だからこそのダイビングを堪能したい方は春がおすすめです。
なお、前記したように屋久島は通年で雨の日が多いので、いつ行くにしても雨天時を考えた準備をおすすめします。ダイビング中はもちろん水に濡れますので、食事や観光の際など陸での対策をしましょう。
おすすめとしてはボートコート。船で着用するイメージが多いかと思いますが、ダイビングの合間の港での休憩時間に大変重宝します。ダイビング後の体温が下がっている状態で雨風に当たると体感温度が非常に下がり、ダイビングの楽しさが半減する可能性があります。もし、ボートコートの準備が難しい場合は、予約する際にダイビングショップへレンタルがあるかを念のため確認しておきましょう。
屋久島ダイビング旅行の料金は?
屋久島のダイビング旅行で必要な費用を紹介します。今後の参考にしていただくための目安となる料金です。観光シーズンや大型連休、燃料高などによって前後しますので、金額の詳細は各社のWebサイトにてご確認ください。
飛行機(直行便)
・大阪⇄屋久島往復 約101,000円
・福岡⇄屋久島往復 約63,000円
・鹿児島⇄屋久島往復 約61,000円
・東京⇄鹿児島往復 約51,000円
高速船、フェリー(鹿児島港発)
・高速船往復 22,300円
・フェリー往復 13,800円
宿泊代
・ホテル 12,000〜30,000円
・民宿 5,000〜8,000円
ダイビング料金
・2ボート 約18000円 +1ボート 約7,000円。
・2ビーチ 約12,000円 +1ビーチ 約7,000円。
例:東京発の航空券+ホテル使用の3泊4日プラン
往復航空券代 112,000円
ホテル代 60,000円
ダイビング代 4ボート 36,000円
合計 208,000円
まとめ
初めて行くダイビングの旅行先は、事前に情報収集をしてそれなりの情報や知識があると、より快適で安全な旅行となります。屋久島のように、本州と違った気候や島ならではの特徴がある離島は、持っていく服装や保護スーツの選択が特に難しいです。もちろん、現地のダイビングショップに頼ることができますが、一日中ガイドをしてくれるわけではないので、ちょっとした情報や知識を留意しておけばより楽しく、また行きたくなるような旅行になるでしょう。
- 屋久島のダイビング旅行のポイント
・気候 通年でウィンドブレーカーやボートコートなどの雨風対策が必要
・宿泊先 ダイビングポイントが集中している北部がおすすめ
・アクセス 空の便は本数が少ない 海の便は高速船がおすすめ
・シーズン ダイビングにベストなのは7〜10月
旅行業登録もされているダイビングスクールマレアが企画する屋久島ツアーでは、必要な知識やダイビングスキル、持ち物から観光スポットの情報まで網羅しており、ダイビングと交通アクセスと宿泊だけでなく、地元の方もおすすめの食事スポットからダイビング以外の観光ガイドまで、すべての予約をおまかせできます。
初めての方もリピーターの方も、ぜひ世界自然遺産の屋久島を山だけではなく海の絶景も体感してください。
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