ダイビングに必須なマスククリア!上達のコツは?
更新日:2023.04.12.Wed   投稿日:2020.04.09.Thu目次
ダイビングに欠かせない!「マスククリア」とは?
「マスククリア」とは、ダイビングしているときに、マスクに入ってしまった海水を水中にいる状態で外に出したり、マスクの曇りを取ったりするためのスキルで、ダイビングをするうえでは必須です。ダイビング体験をするときにも必ず教えられるスキルで、ダイビング教室でもこのマスククリアをしっかり教えています。
ダイビングに慣れていない状態では、マスクに水が入ったり曇って視界がなくなったりすることでパニックになってしまう人も少なくありません。びっくりして急浮上しようとする人もいるのですが、深い場所から急浮上すると気胸を起こしてしまい、大事故につながる可能性もあります。ダイビングを安全に楽しむためには、このマスククリアを上手にできるようにする必要があるのです。
いざというときに慌てない!マスククリア上達のコツ
ダイビング中、マスク内に海水が入るのも曇ってしまうのも当たり前のことです。最初は慌ててしまうかもしれませんが、落ち着いてマスククリアができれば大丈夫です。以下でマスククリアを上手にするためのコツを確認しましょう。
マスクフレームの上部を斜め下の方向に押し付ける
マスク内に海水が入ったり曇ったりしたら、水や空気の排出はマスクの下側から行います。まずマスクのフレームの上部を斜め下の方向に軽く押し付けましょう。このとき片手でも両手でもOKですが、最初は両手で行うのがおすすめです。マスクを下向きに押さえ付けることで、マスククリアをした後にマスクが上にずれて、また水が入ってしまうのを避けることができます。
ハミングのように鼻から息を出す
マスクを押し付けたままの状態で、ゆっくりと口から息を吸います。そして、ハミングをするように鼻から3秒ほど息を吐き出しましょう。実際に「んー」と声を出しながら吐き出すとうまくいきやすいです。水が入ってきたことで慌ててしまって、息の吸い方・吐き方を間違ってしまう人も多いですが、ダイビングでは息を口から吸って鼻から吐くのが基本。落ち着いていつもどおりの呼吸を意識しましょう。
下を向いてから上を向く
マスククリアの方法を教わるとき、「斜め45度くらいの上向きで息を吐きましょう」と教えられることがあります。上を向いて息を吐くのは正しいのですが、このときにうまくできないと鼻から水が入ってむせてしまう可能性があります。
まだマスククリアに慣れていないうちは、最初下を向いた状態でマスクを押さえ、ハミングしながら徐々に上を向いてマスククリアしてみましょう。一度でなかなか水が抜けない場合は、何度か繰り返してみると水がうまく抜けます。
まずは何度か繰り返してみて、それでもうまく抜けないときはインストラクターの指示を仰ぎましょう。急浮上してしまうと大事故につながる可能性が高いので、間違ってもいきなり水面に浮上しないようにしてください。
自分に合ったマスク選びが重要
マスククリアのコツを覚えて実践することも大切ですが、できるだけ水が入ったり曇ったりしないようなマスクを選ぶことも大切です。ダイビングをしているとマスクに水が入ったり曇ったりするのは当たり前のように起こることですが、自分の顔にフィットしたマスクを選んでおけば、その確率を下げることができます。
マスクを選ぶ際には必ず試着して、自分の顔にしっかりとフィットしたマスクを選ぶようにしてください。フィットしたマスクを選ぶため、いくつかのマスクを試着して、違和感のないマスクを選びましょう。人に確認してもらったり自分で鏡を見たりして、表情を動かしても隙間ができないようなマスクを選ぶのがポイントです。
国内メーカーのものでは、日本人の顔にフィットするように作られているマスクもあります。頻繁にマスクの中に水が入ったり曇ったりするという場合は、マスクが顔にフィットしていない可能性が高いので、この機会にマスクを選びなおしてみるのもおすすめです。
マスククリアを完全習得して、トラブルのときも冷静に
ダイビング中にマスクの中にある程度水が入ってくるのは想定の範囲内です。まずこのことを肝に銘じておきましょう。水が入ってくるのが当たり前だとわかっていれば、水が入ってきても慌てずに対処することができます。
そして水が入ってきたら、今回紹介した方法で落ち着いてマスククリアを行ってください。落ち着いて行えば、上手にマスククリアができるはずです。マスククリアはうまくできるけれど、頻繁にマスクに水が入ってくるという人は、マスクがフィットしていない可能性が考えられるので、自分にフィットするマスクを見つけるところから始めるのがおすすめです。マスククリアの方法をしっかり習得して、安心してダイビングを楽しみましょう。