ダイビング事故を防ぐためにできることは?2024年の最新事故事例あり
更新日:2024.09.14.Sat   投稿日:2024.09.14.Sat目次
春から夏、そして秋にかけてのダイビングシーズン真っ只中は、休日を利用してスキューバダイビングを満喫するにはうってつけの季節です。水温が日本各地で25度を超え、5mmウェットスーツで快適に潜れる時期からダイビング本数を増やそうと考える初心者ダイバーの方も多いのではないでしょうか?
しかし、ダイビングする機会が増えるほど事故を起こす可能性も増えてきます。実際スキューバダイビングにはさまざまな危険が存在しており、悲しいことに毎年ダイビング事故により命を落とすダイバーがいます。そこで今回は、ダイビング事故が起こる要因、発生件数、事故事例について学び、事故防止のために行う重要なポイントをいくつか紹介していきます。
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※この記事は2023年10月に公開されたものを随時更新しております。
ダイビング事故が起こる要因
最初に理解していただきたいポイントは「事故がなぜ起こるのか?」です。事故が発生するのには必ず理由があります。ここでは大きく3つの観点からダイビング事故が起こる要因について学んでいきましょう。
1.パニックによるもの
1つ目はパニックによるものです。
何らかの理由で呼吸しにくい、またはできないと感じることは水中にいる人間にとって、もっともストレスが高くなります。普段陸上で生活する私たちにとって、呼吸することは無意識下で行われていることであるため、息をしづらい状況がパニックの元となってしまうのです。
では、呼吸しにくいと感じる要因についてさらに詳しく見てみましょう。
・運動量が多い
泳ぐことに慣れておらず、周りのダイバーについていくのに必死な状況、流れが急なポイントで流されまいと泳ぐ状況など、運動量が多い場合はその分酸素も多く必要とします。陸上でも急に走ったりすると呼吸が乱れますよね。同様に水中でも体を動かすと呼吸する回数が増えますが、大気中の空気を肺いっぱい入れるのと、レギュレーターを咥えて息をするのとでは呼吸しやすさに差があることを頭に入れておきましょう。
・マウスピースやレギュレーターが合わない
レンタル器材を使用した場合、マウスピースのサイズが合わないことや、レギュレーターの種類によって空気が吸いにくいことがあります。さらに、レギュレーター自体の性能が低いものだった場合、水中で息をどれだけ吸い込んでもうまく呼吸ができないと感じ、咄嗟にレギュレーターを外したくなる衝動に駆られ、パニックに陥るきっかけとなってしまいます。
過去の死亡事故でも、タンクには空気が残っていたにもかかわらず、口からレギュレーターが外れていたというものがあります。ダイバーの生命維持装置として機能するはずの物が、時として事故を引き起こす要因になるのです。
・基本的なスキルが未熟
ダイビング中「マスククリアがうまくいかず、鼻から水を飲んでパニックになる」「前を泳ぐダイバーのフィンがマスクに当たり外れてしまう、もしくは外れそうになる」など、何かトラブルがあった際、スキルが未熟であることが原因でパニックを引き起こします。また、こういったトラブルに見舞われる原因として、ダイビング時の安全意識が不足していることも挙げられます。自分は決して事故を起こさない、事故に巻き込まれない、と慢心することがかえって自分の身を危険に晒してしまうのです。
一口に呼吸しにくいといっても、自身のスキル不足だけでなく、使用する器材によっても影響が出ることがわかりました。水中は普段と違う環境であることを念頭に「一定のペースで泳ぐ」「自分に合った器材を使う」「基本的なスキルのおさらいをする」など、パニックを起こさないための工夫を講じましょう。
2.病気によるもの
2つ目は病気によるものです。
40歳以上の死亡事故のうち、30%は病気によるものというデータがあります。年齢を重ね普段の生活習慣が元で体調に支障をきたし、その状態でダイビングをして事故に巻き込まれるケースです。
ここでは詳しい病気の内容に加え、加齢による身体能力の低下についてもチェックしていきましょう。
事故を引き起こす主な病気
・喫煙による心肺機能低下
タバコは肺に悪影響を与えるため、肺機能を活発に利用するダイビングとの相性は良くありません。特に、ダイビング直前の喫煙は水中で一酸化中毒を起こす危険性があるため危険です。タバコに含まれるニコチンには、心拍数増加や血圧上昇、抹消血管の収縮など心臓・血管系への急性的な作用が見られ、煙に含まれる一酸化炭素が赤血球のヘモグロビンと結びつき、酸素の運搬機能を阻害します。
・高血圧
ダイビングでは心臓発作発生の可能性を最小限に抑えるため、収縮期血圧(心臓が収縮して血液を全身に送り出す際血管の壁にかかる圧力のこと)の許容範囲を140㎜hg~145㎜hg以下と定義しています。程度にもよりますが、高血圧の方は収縮期血圧が140㎜hg以上であるため、心臓発作発生のリスクが高まると言えます。
・糖尿病
糖尿病の方にとって、ダイビング中に一番避けたいのは低血糖(血糖値が正常範囲以下にまで下がった状態のことをいい、冷や汗、動悸、意識障害、けいれん、手足の震えなどの症状があらわれる)です。ダイビング中低血糖になったとき、症状に気付いても潜っている深度によっては水圧の関係ですぐには浮上できないため、処置が遅れてしまうという危険性があります。
事故を引き起こす身体機能の低下
・筋力
ダイビング中は背筋や腹筋など、普段あまり使わない筋肉も使用します。筋力が低下していると、余計に力を入れて体を動かすことで呼吸数が増えます。その結果、息苦しくなりパニックを引き起こす場合があります。
・視力
ダイビング中はマスクをつけることによって視界が狭まるうえ、視力が低下することで周囲の状況を把握できなくなり、最悪の場合はガイドを見失う危険性があります。老眼になると近くの物がぼやけて見えるようになり、距離感が掴めず前を泳ぐダイバーにぶつかってしまう要因になります。
・聴力
水中ではあまり聴力を駆使する場面がないと思われがちですが、ダイブコンピューターの浮上速度警告が聞こえず急浮上してしまうケースがあります。また、何か危険性がある行動をした時にガイドがベルやブザーで注意をしていても気づかないことがあります。
普段の生活に支障がない程度の症状でも、水中という非日常の場面では命を落とす危険性を孕んでいます。定期的に健康診断を受けて、体調がすぐれない場合はその日のダイビングは断念しましょう。
また、20-30代のダイバーでも(高血圧、低血圧、喘息などの呼吸器系、循環器系の病気)がある方や、精神疾患を患っている方はダイビング事故を起こす可能性があります。かかりつけの医師の診断のもと安全にダイビングを行いましょう。
3.安全管理不足によるもの
3つ目は安全管理不足によるものです。
ダイビング経験が浅く、十分な知識と技術が身についていない初心者ダイバーは「どういった場面でトラブルが起こるのか?」「今この状況だったら何をすればいいのか?」という基本的な安全管理における意識がまだ身についていない場合があります。
そこで、ダイビング時の安全管理不足とはどのようなものがあるか改めて学んでいきましょう。
器材セッティング時のバディチェック
器材セッティング時に行うバディチェックを怠ると、お互いの器材がきちんと準備を終えているか確認せずダイビングすることになってしまいます。器材はひとつひとつが安全にダイビングを行ううえで重要な役割を果たしています。必ずバディチェックを行いましょう。
PADIでは講習の度に「プレダイブ・セーフティチェック」が必須となっています。ダイビングライセンス取得講習だけではなかなかマスターできないので、ステップアップコースの中で習慣化していきましょう。
ダイビング中の泳ぎ方
エントリーからエキジットまで「バディ・システム(必ずバディと呼ばれるパートナーと一緒にダイビングをして最初から最後までお互いの近くにいるというシステム)」を徹底し、中性浮力を保ちながら泳ぐ、深くゆっくりとした呼吸を常に行うなど、自分に負荷をかけない範囲でダイビングすることで事故を起こす可能性を下げることができます。
楽な姿勢でゆっくり落ち着いて泳いでいれば、パニックに陥ったり、視野が狭まって相手にぶつかったりするようなことは未然に防ぐことができます。
器材のメンテナンス
ダイビング器材の不具合は、重大な事故につながる可能性があります。ダイビング後は器材をきちんと真水で洗い、しっかり乾かしてカビを発生させない、スーツにほつれや穴が空いていないかなど日頃からチェックし、年に1回はオーバーホールに出してプロの目で見てもらう機会を作ることで器材トラブルによる事故を防ぐことが重要です。
ここまでダイビング事故を起こす要因について紹介しました。
3つの大きな要因から、さらに細分化していくとその理由は様々であることがお分かりいただけたかと思います。
次は、実際に起こったダイビング事故の件数について紹介します。
ダイビング事故件数
2023年のダイビング事故データ
夏になるとテレビやインターネットのニュースなどで沖縄のダイビング事故について報道されている様子を目にしますが、実際の発生件数はどの程度なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
少々意外な事実ではありますが、2023年のデータでは、経験本数から考える事故率は経験本数100本以上が最多という数値が出ています。
※令和5年 海難の現況と対策〜安全な命を守るために〜(海上保安庁)を元に加工して作成
これは私たちダイビングインストラクターが現場で見ていて思うことなのですが、ダイビングに慣れており、事故を目の当たりにしたことがないベテランダイバーほど安全確認を怠るケースが非常に多いです。
ダイビングに慣れてきてしまって、とても大切な潜水前の確認作業を適当に流してしまっているという現実が事故につながっていることもあります。
このことは、事故原因の割合でも数値として出ています。
グラフから分かる通り、一番多いのが「実施中の活動に対する不注意」で全体の26%です。
水中で呼吸ができない人間にとって、スキューバダイビングは一つ一つの安全確認が重要です。慢心してしまうと、重大な事故につながってしまうということを常に心がけておきましょう。
なお、ダイビングショップやダイビングサービスによっては、ダイビングのルールやスキルを忘れないように、復習するコースを設けているところが多いです。
次のダイビングまで半年以上空いてしまう方は、ぜひ受講されることをおすすめします。
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年齢別のダイビング事故件数
年間で見る事故件数
ダイビングの事故件数はコロナ前の2019年(令和1年)が41件、2020年〜2021年はコロナ禍で外出や旅行の自粛があり減少傾向でしたが、2022年(令和4年)は42件となっております。ここまでは過去10年で比較すると減少傾向にありましたが、単純計算で一月あたり約3件、10日に1回程度のペースで事故が発生しているということなので、油断は禁物です。
そして2023年は48件と、過去10年のうち2017年に次いで2番目という増加傾向にあります。
これは、コロナ禍で自粛していたダイバーの復帰や、円安の影響で海外ダイビングに行っていたダイバーが国内旅行にシフトしていることが増加の原因と考えられます。
2023年の事故死亡率は50%、内容別で行くと「溺水」が19人(39.6%)と一番多く、次いで「病気」が14人(29.2%)です。
年齢別で見る事故件数
年齢層別に見ると、48人中で50歳代が最も多く14人(29%)、次いで40歳代が11人(23%)と、60歳以上が10人(23%)と、40代以上の中高年で事故者の4分の3以上にもなる75%を占めています。ダイビング歴が長くなると慢心してしまいがちですが、日頃から体調管理を怠らないようにし、無理のないダイビングをすることが大切であるといえます。一方で30歳代は7人、20歳代は5人と少ないですが、どんな年齢でも安全には気を付けるべきだということがわかります。
40〜70代のダイバーが多いということもありますが、やはりダイビング歴が長いと「慢心」してしまいがちです。
若い時よりも身体能力が良くなることは考えにくいので、スキルや体力を過信せずに、事故につながらないよう、小さなことでも丁寧に準備や確認をしていきましょう。
経験本数で見る事故件数
前途したように経験者(100本以上)の事故件数は全体の45%を占めています。数字から見ても経験者であることが事故に遭わない要因にはならないことがわかります。何事も慣れていくとふとした瞬間に気が緩んでしまうものです、日頃から注意を怠らないように心がけましょう。ちなみに2022年〜2023年のデータでは初心者(初めて〜100本未満)の事故件数は全体の約半数を占めており、経験不足が原因で事故に巻き込まれるケースも多いようです。
さらに、2022年の事故原因として、知識技能不足が10人と最多となっております。ダイビングを安全に楽しむ準備や環境がきちんと整っていないまま事故に遭ってしまう方も多いようです。
減少傾向にあるとはいえ、悲しいことに毎年何らかの原因でダイビング事故が発生していることが分かりました。
では、実際事故に遭った方は何が原因で事故に巻き込まれたのでしょうか?
次の章で詳しく紹介します。
ダイビング事故の事例
ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることが分かりました。ここからは事故事例を紹介します、今まで学んできたことを「他人事」ではなく「明日は我が身」という認識を持っていくためにもしっかりみていきましょう。
事例① 初心者:緊張と疲労で呼吸困難に
イビングツアーに参加した事故者(女性)は、午前中にビーチエントリーで1本目のダイビングを開始しました。その際、中性浮力がうまくとれず、他のダイバーから遅れをとり精神的に疲労を覚えていたようです。
昼食休憩後、水面休息時間を2時間半以上とり2本目のダイビングがスタートしました。事故者は1本目の疲労と緊張がとれないままダイビングを続けていましたが、エントリーから20分後、水深9mで息苦しさから過呼吸となり、ガイドにサインを出して浮上を開始しました。 減圧症を危惧するガイドが駆けつけ浮上速度を抑えながら浮上し、海面浮上直後、事故者は意識を失い呼吸がなくなったため、ガイドが人工呼吸を実施することに。周囲のダイバー3名の協力を得て水面を曳航していたところ、事故者の意識と呼吸は回復しました。
その後、事故者は病院に搬送され、診断の結果両肺に海水が入っていて誤嚥性の肺炎になっていたことが分かりました。事故者は4日間の加療入院となりました。
事例② 病気:病後のダイビングで潜水病に
その日はボートダイビングを行っており、ダイビング開始約20分後に事故は発生しました。突然事故者が息苦しいと胸を叩く合図をインストラクターに送ったため、インストラクターはただちに同人を浮上させ様子を確認しました。船上では苦しい表情で唸るだけで、意識も朦朧としていたことから病院に搬送されることに。
病院到着後、事故者の容体は回復しましたが、念のためドクターヘリにて総合病院へ搬送したところ、再び容体が悪化し、治療するも植物状態が続いてしまう事態に陥ってしまいました。
のちに判明したことですが、事故者はその9カ月前に左肺を手術しており、施術痕から呼吸による空気が体内に漏洩(ろうえい)したことが原因で「動脈ガス塞栓症」と診断されたのです。
事例③ 安全管理不足:タンクのバルブを開け忘れ
ダイビングサークルの仲間4名とダイビングショップのインストラクター2名の合計6名で潜っていた事故者。その日は他のダイビングショップと乗り合いボートダイビングを楽しんでいました。
事故が発生したのは午後3時頃、3本目のダイビングを行っていた際でした。他のゲストと一斉にボートのへりからシッティングバックロールエントリーをしたところ、事故者がタンクのバルブを開け忘れていたことからエントリー直後に呼吸不能となり溺れかかる事態に。直ちにインストラクターが事故者を揚収し、港に戻り、救急車に引き継ぎ病院に搬送されました。
命に別状はなかったものの、肺に水が入っている恐れがあったため、大きな病院へドクターヘリで搬送され、検査入院となりました。インストラクター2名は、ゲストたちにエントリー前にタンクのバルブを開放するよう指示を出していたということでした。
2023年〜2024年に起きた最新の事故事例
事例④ パニック:ゲスト8名、インストラクター2名のダイビングツアー
沖合約200m付近で水中を遊泳中、ダイビングツアー客が水深20mでレギュレーターをつけたり外したりしているパニック状態の男性(54)を発見
2名のインストラクターが対応し緊急浮上、緊急隊に引き継ぎ搬送され約2時間後、死亡を確認。当時波は穏やかで潮流に問題なく、原因調査中
事例⑤ 体調不良:ゲスト2人だけの少人数でのダイビングツアー
事故当日の天候は晴れ、気温19-24度 南東の風5m 透明度15m
やや強めの風だが、風下のため風速ほど水面は荒れてない状況。
ダイビング開始から5分後にゲスト1名が体調不良を訴え、全員で水面へ浮上。
緊急搬送されその後に死亡が確認。原因は調査中だが、担当していたインストラクターによると、個人的な情報・体調を把握できていなかったとのこと。
事例⑥ 行方不明:ドリフトダイビング
天候、視界共に問題なく、場所により流れあり
残圧が浮上開始目安になり、ゲスト2名が先に浮上。
ガイドは一緒に浮上せずに他のゲストと共に安全停止を行い浮上したところ、先に浮上したゲスト2名の姿がなく1時間ほど捜索後、海上保安庁へ連絡。
ロストから約3時間後、1名は意識不明状態で発見、もう1名は消息不明。
病後の方の事故を除いて、他の例はいつ身に降りかかってもおかしくない事故であるといえます。こうした事故から身を守るためには何をすれば良いか、次の章で紹介していきます。
ダイビングの事故から身を守るために
ダイビング事故は、思っているよりずっと身近に起こり得ることです。そうした状況では、いかに事故の発生率を下げるかが重要になってきます。最後に、まとめとして5点覚えておきましょう。
- 体調管理の徹底
- ダイビング器材の点検
- 中性浮力やボートダイビングのスキル習得
- 余裕のあるダイビング計画を立てる
- ゲストのスキルを優先するダイビングショップを選ぶ
それぞれのポイントは、いずれも安全にダイビングを行ううえで欠かせないものです。ぜひ全ての項目について理解を深め、自身のダイビングライフに生かしてください。
特に、ダイビングショップ選びは非常に重要です。ゲストやお店側の日程、スケジュールの進捗(悪天候時でも無理に決行する等)を考慮する際に、目の前の都合を優先するお店ではなく、お客様がストレスなく潜れるか、スキルと海の環境は合っているかを優先することができるお店を選びましょう。
自分のレベルに合わせてうまく潜れることは、水中をより快適に楽しむだけでなく、命を守ることにもつながるのです。
まとめ
いかがでしたか?スキューバダイビングは大自然の中で楽しむアクティビティです。しかし、そういった環境に身を置くことで事故に巻き込まれる可能性が増えてしまうことがわかりました。
今回は、ダイビング事故が起こる要因、発生件数、事故事例について紹介し、事故を起こさないためには事前に予防策を講じることが重要であることを学びました。この記事を読んで、これからのダイビング人生をより長く、安全に行っていただくきっかけになれば幸いです。