見た目だけではわからない!?ダイビング中に出会う危険生物
更新日:2023.04.12.Wed   投稿日:2020.03.09.Mon目次
ダイビングの醍醐味は、海の生物を観察し、触れ合うことです。
しかし、海には毒や強靭な歯を持つ危険生物もたくさんいるため、注意が必要です。
今回は、ダイビング中に出会う生物についてまとめています。
これからダイビングを行う方は、海に潜む危険について理解を深めてください。
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【サメ】海の危険生物の代表格
海の危険生物として多くの方が真っ先に思い浮かべるのがサメでしょう。
サメに襲われたというニュースや、サメが人間を襲う映画を目にしたことが多いため、サメはとても危険であるという認識が世間一般に広がっています。
ところが、実際には、海中生物の中でサメはそれほど危険度の高い生物ではありません。世界中に400種類程度いるサメは、種類によって性格が異なります。
多くの種類はとても警戒心が強く、自ら進んでダイバーに近づくことはありません。また、性格も大人しいことが多く、映画に登場するような荒々しいサメはごく一部です。
多くのサメは、人をエサとして認識することも滅多にありません。
なぜなら、サメにとって人は、エサにするには大きすぎるからです。
とくに、ダイビング中の人は、フィンを装着しているため、実際の見た目よりも大きく見えます。サメにとっては大型動物が泳いでいるように見えるため、わざわざ近づくようなことはしません。
ダイビング中にサメが現れても、冷静に対処するようにしてください。
サメとの衝突には警戒すべき
上述したように、サメは警戒心が強く、進んで人を襲うようなことは滅多にありません。
しかし、サメは大型であるため、衝突するだけで体にダメージを負うこともあります。注意しましょう。
また、サメの中には人食いザメとして知られる種類もいます。
この人食いザメとされる種類は非常に少なく、外洋を回遊しているため、ダイビング中に出会うことは稀です。
しかし、出会う可能性は決してゼロではありません。そのことを頭に入れたうえでダイビングを行うべきでしょう。
サメに襲われないためには血の臭いをさせない
サメを過度に恐れる必要はありませんが、サメに襲われないために最低限守っておくべきことがあります。
それは、サメのエサとなる魚や血の臭いを発しないことです。
ダイバーがエサや血の臭いを発していると、サメは接近してきます。
場合によってはエサと間違えて噛みついてくることもあるため、要注意です。
また、単独行動をやめ、サメの狩りの時間を避けてダイビングを行うことも大切です。
見た目ではわからない危険生物3種
見た目からはその危険性が分からない危険生物もいます。
気を抜いて触ってしまうため、被害に遭うことも多いです。
ダイバーは、見た目からは危険性が想像できない生物に注意を払いましょう。
見た目だけでは分かりにくい危険生物を3種ご紹介いたします。
イソギンチャクの仲間
イソギンチャクの触手には毒があります。誤って触ると、毒により猛烈な痛みに襲われる種類がいます。
水中で手を着く場合には、イソギンチャクがいないか注意を払うようにしてください。
カサゴ・オコゼの仲間
カサゴやオコゼといった魚の仲間には毒があり、刺されると激しい痛みに襲われます。
種類によってはかなり強力な毒を持っており、呼吸困難や心肺停止といった症状を引き起こすこともあります。
北海道より南の海に生息するハナミノカサゴなどのミノカサゴ類は、背びれや尾びれなどに毒があります。少しでもその体に触れてしまうと危険です。
奄美大島や沖縄の海に生息するオニダルマオコゼは、周囲の環境と擬態して発見しにくいため注意が必要です。
オニダルマオコゼの毒はとても強力です。刺されると腫れや痺れ、呼吸困難などの症状を引き起こします。
浅瀬を歩くときは、足元にカサゴやオコゼがいないか注意を払うようにしてください。
イモガイの仲間
イモガイの仲間は、獲物をしとめるための毒針を持っており、この毒針に刺されると、呼吸困難や全身麻痺といった症状を引き起こします。
イモガイの中で特に危険とされるのが、タガヤサンミナシやアンボイナガイです。
砂地に生息しているため、貝を見つけても不用意に触れないようにしましょう。
ダイビング中の危険生物への対策
海の中には、毒を持つ生物がたくさんいます。
そのため、不用意に生物に触れないようにすべきです。また、どのような生物が危険なのか、どの生物なら触ってもよいのか入念に下調べを行うことも大切です。
日頃から海に生息する危険生物は頭に入れておきましょう。
安全にダイビングを楽しむためにも、海の生物への理解を深める努力が必要です。
安全のためには、知らない生物には触らない
ダイビングを安全に楽しむためには、海中生物への理解は不可欠です。
どの生物が危険なのかを事前に調べておくようにしましょう。
海ではよく知らない生物に遭遇することはあります。その場合は、決して触れない、近づかないことが大切です。